MBA最速独学カリキュラム⓪-2(カリキュラム全体)

こんにちは、MBAのエッセンスを独学で学ぶカリキュラムをシリーズで紹介していますが、今回はカリキュラム全体の話をもう一度したいと思います。

10のカリキュラム

MBAカリキュラムを一覧にしたページです。 0.全体感の把握 ・カリキュラム目次  ・カリキ...

MBAカリキュラムのマネジメント

何事も学習する際には、全体感の把握というのが重要です。大学でいうシラバスですね。そこで、いつものグロービスさんの本を手に取りました。

この本は、MBAのエッセンスを1冊でコンパクトにまとめており、MBAの地図のような本です。続編②も出ていますが、本書①はMBAのコアターム(大学でいう必修)で学ぶ基礎テーマが扱われています。7科目に絞られており、経営戦略、マーケティング、アカウンティング、ファイナンス、組織・人、IT、ゲーム理論・交渉術です。

ここからは、自分のメモの要素が強くなりますが、各科目で大事だと思うこと、キーワードを記していきます。引用部分はいつもの通り『』で表します。

注:この本は2008年出版ということもあり、少し古い部分もあるが、それでも基本的な部分は変わっていないと思います。

経営戦略

戦略とは『企業あるいは事業の目的を達成するために、持続的な競争優位を確立すべく構造化されたアクション・プラン』と定義されている。

噛み砕くと、「企業が進むべき方向性を示し、それを達成するために、3Cで市場・競合を考慮した上で、自社が有利にビジネスを進めることができ、かつその有利な状態を仕組みとして継続できるような打ち手を考え、実行する」ということでしょうか。

さらに「どうやって勝ち続けるか?どうやって生き残るか?」ということでしょうか。

続いて、全社戦略(ドメイン、コアコンピタンスと資源配分、事業ポートフォリオ、事業ライフサイクルなど)が紹介されています。

さらに、事業戦略(PEST、5 Force、バリューチェーンなど)が紹介されており、次の章の(製品レベルでの)マーケティングにつながります。

マーケティング

経営戦略→全社戦略→事業戦略と来て、次はマーケティングです。マーケティングとは、『顧客満足を軸に、買ってもらえる仕組み』を考える活動であると定義されています。更には、『顧客との接点となるマーケティングは、生産や営業、開発、財務、人事などの機能を統合する役割を担っている』と記載されている。

続いて、マーケティング環境分析(KSF、仮説と検証)、市場戦略(セグメンテーションとターゲティング、ポジショニング)、マーケティング・ミックス(4P)などが紹介されている。

マーケティングの分野として、顧客維持型マーケティング(ソフトバンク孫さんがいう「牛のよだれのような」ビジネス)、BtoBマーケティングなどが挙げられている。BtoBマーケティングは、どのビジネススクールでも科目があるみたいですね。

アカウンティング

『企業の経済活動を映す鏡であるアカウンティングは、ステークホルダーに対して説明責任を果たすことを目的としている』から始まっている。またアカウンティングには、外部向けの財務・税務会計内部向けの管理会計がある。

そして、財務諸表(PL、BS、CF計算書)の仕組みと読み方が説明される。

次にトピックスとして、連結会計、税効果会計と退職給付会計、有価証券の3つが紹介される。

さらには、指標分析ということでROEやROA、安全性分析(○○比率)、株式市場の指標(PERやPBR)が紹介される。

最後に、財務諸表分析の注意点としてたな卸資産・減価償却と固定資産、管理会計のトピックスとして損益分岐点、原価計算、内部統制などが紹介される。

ファイナンス

『財務の役割は、経営目標の実現(一般には企業価値の最大化)のために、①どのような投資対象にいくら投資するか、②どのような手段で必要な資金を調達するか、を判断し、実行すること』であり、『金融市場に関する理論であるファイナンス理論の理解が不可欠である』とのことだ。

つまり、(余剰)資金の運用と資金調達の2つである。キャッシュをどうマネジメントするのかということだろう。

次の章で答えがあった笑。ファイナンスは、①インベストメント、②コーポレートファイナンスの2つだそうだ。

その後、現在価値の概念とDCF法が紹介され、投資の評価法(NPV、IRR、回収期間法)、分散投資(ポートフォリオ理論、効率的フロンティアと資本市場線、CAPM)と続いていく。

続いて、資金調達資本政策(資本コスト、効率的市場仮説、最適資本構成とモジリアニ=ミラーの命題)、配当政策企業価値(FCF、DCF法、株式評価モデル、EVA)が紹介される。

最後に、オプション理論、企業買収防衛策、投資ファンドといったトピックが挙げられている。

この辺は計算や理論が出てくるため、もう少し深堀りしたい。

人・組織

人と組織のマネジメントは、『戦略目標の達成という企業の目的と、生活維持や自己実現などの個人の目的を適合させ、競争優位の源泉を築くことを目指している』とのことだ。まずは『人の特徴や行動のメカニズム』を把握する重要性について述べられる。

次に、人と組織のマネジメントを、経営理念・ビジョン・経営戦略に適合させる必要性について述べられ、同時に外部環境に応じて適応させることも大事とのことだ。つまり内部と外部の両方の観点から考えるということですね。

次に組織行動学(OB)と人的資源管理(HRM)が紹介され、リーダーシップ=『変革を推し進める機能』とマネジメント『効率的に組織を運営する機能』の違いについて述べられている。リーダーにはどちらも必要ですね。

続いて、エンパワーメント=『自律性を促し、支援すること』、パワー=『人や組織の行動に影響を与える力』、モチベーションとインセンティブ集団のメカニズム(視点、意思決定、公式と非公式)、チーム・マネジメント、コミュニケーション、コンフリクトとめまぐるしくテーマが紹介されていく。

興味深かったのが、チームとは『得られる成果が構成員個々の業績達成能力の総和よりも大きくなる集団』と定義されていることだ。そうでなければ、チームで仕事する意味はなくなってしまいます。

ついで、組織文化と企業運営、組織設計、組織形態、人員配置、報奨、評価、能力開発といった、組織と人事システムについて書かれている。

最後にこれからのマネジメントとして、変革のマネジメント、組織学習、ワークライフバランス、メンタルヘルスといった視点が紹介されて終わりとなる。

IT

この章はさすがに古いと思ったので、省略する。

ゲーム理論・交渉術

ゲーム理論は、『複数の当事者(プレイヤー)が存在し、それぞれの行動が影響を及ぼしあう状況(ゲーム)において、各人の利益(効用)に基づいて相手の行動を予測し意思決定を行う場合の考え方』である。『経営や交渉の戦略を考えるときのフレームワーク』として役に立つ理論だと述べられている。

この後、ゲームの類型、同時進行ゲーム(絶対優位と絶対劣位、囚人のジレンマ、男女の争い、混合戦略)、ミニマックス定理、交互進行ゲーム、情報非対称ゲーム、ゲームの転換といった各理論が具体例とともに紹介される。

次は、それをどうビジネスに活かすかという視点から、交渉の構造と類型、交渉構造分析、複数争点交渉、交渉と説得が紹介される。ついで、心理バイアス(非両立バイアス、立場固定、勝者の呪縛、枠付け、アンカリング、枠付けの転換)と交渉戦術(脅し、瀬戸際戦術、良い警官/悪い警官)、交渉スタイル(何を重視するか)も紹介される。

最後に、よい交渉とは、ハードネゴではなく、Win-winの関係をスピード感を持って実現することだという点をメモしておきたい。ゲーム理論は難しいと思っていたが、具体例と一緒に学ぶと楽しんで考えることができた。

おわりに

さて、MBAのいわば地図となる本を紹介した。

この本をざっと読んだ結果として、MBAカリキュラムの全体感がわかり、どんなトピックでも、概念と専門用語がわかるようになったことだろう。言い換えると、経営者になったとき、知らないトピックがなくなったと言っても良いだろう。もちろん、この状態からは、深堀と実践によって自ら主体的に身につけていくことが必要だと思います。

次回からは、一つ一つのトピックについて細かく見ていきたいと思います。

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