MBA最速独学カリキュラム⑤-2(ファイナンス基礎)

MBAのエッセンスを独学で学ぶカリキュラムをシリーズで紹介していますが、今回は、⑤-2ファイナンス基礎です。ファイナンス入門の続編です。

10のカリキュラム(おさらい)

MBAカリキュラムを一覧にしたページです。 0.全体感の把握 ・カリキュラム目次  ・カリキ...

今回の参考図書

さて、今回の参考図書もグロービスです。

ここからは、自分のメモの要素が強くなりますが、大事だと思うこと、キーワードを中心に記していきます。引用部分は『』で表します。

前回の復習(ファイナンス入門)

1.ビジネスの分析は定性的(経営戦略)と定量的(ファイナンス)の2つ

2.ファイナンス理論は、インベストメントとコーポレート・ファイナンスの2つ

3.コーポレートファイナンスのキャッシュの流れを理解する

4.NPV(Net Present Value=正味現在価値)

①事業の収益性

さて、本論に入ります。『ファイナンスの考え方を使って、初めて事業の収益性』を判断できるそうだ。すなわちアカウンティングの考え方だけでは不十分とのこと。じゃあ収益性は何でみるの?ということで次の章につながる。

②キャッシュフロー

事業の収益性はキャッシュフローで判断される。キャッシュフローはアカウンティングでは見えない事業価値を明らかにし、リストラや在庫管理などの経営判断を可能にするとのことだ。

キャッシュフロー(CF)は次のように定義される。

・CF=純利益+減価償却費−投資±運転資本

キャッシュフローを計算する目的は、『プロジェクトを実施するか(With)、実施しないか(Without)を判断して、意思決定を下すこと』である。

サンクコストと機会費用の考え方が紹介され、次章に続く。

③現在価値(PV=Present Value)

次に大事な現在価値(PV)の考え方が紹介される。キャシュフローを時間軸でみるのがPVである。簡単に言うと、将来手に入るキャッシュを割引率という考え方を用いて現在の価値に計算し直し、判断することである。

④リスク

ファイナンスにおけるリスクの定義は、予見できない「不確実性」とされる。そしてリスクの負担者は、B/SでいうところのDebtは債権者、Equityは株主となる。

そしてリスクは、相殺することでコントロールできる「ユニークリスク」と「システマティックリスク」に分類される。

そして次の章の理解のために、統計学の基礎知識が紹介される。平均値、分散、標準偏差、共分散、相関係数、期待値である。こうした数学用語はyoutubeでわかりやすい動画がたくさん出ているので、検索で上位に出てきたものを見ればばっちりです。

⑤リスクとリターン

リスクは定量的に把握することができ、それによりリターンも決まるという考え方が紹介される。この章は数式が出てくるが、リスクとリターンの定量化をどのようにするかという考え方を理解すればOKと思う。β(ベータ)の考え方も理解できた。

⑥資本コスト

資本コストは、投資家が要求するリターンであり、WACCと呼ばれている。単純な加重平均であり、それほど難しくはない。

⑦バリュエーション

さて、バリュエーションの代表的な方法としてNPVがようやく出てくる。その派生としてAPV、IRR、EVAというアプローチも紹介される。それほど難しくはないが、ここがファイナンスの肝だと思った。

⑧企業価値

企業価値とは、『会社全体の経済的価値』であり、『企業が将来にわたって生み出すキャッシュフローの現在価値』と定義されている。

企業の価値=資産(事業資産と非事業資産)の市場価値とされる。事業資産はNPVで計算し、非事業資産は時価で計算する。

次に多角化の話があるが、多角化によって事業収益は安定するが、(株主にとっての)企業価値は変わらない(価値の加法性)というのが面白かった。それに対してM&Aは、シナジー効果、節税効果等を用いて下記を実現することだ。

*M&Aの意味:M&A後の企業価値>買収社の企業価値+被買収社の企業価値

⑨財務政策

ここでは最適資本構成について考察される。つまりEquityとDebtの比率のことだが、『ファイナンス理論の一般的な見解としては、キャッシュフローが安全にコントロールできる範囲で借入を最大化せよ』ということだ。負債による節税効果を狙うという考え方ですね。

また、利益還元政策が紹介されるが、増配も自社株買いも企業価値に影響しない(価値中立)というのが面白かった。

⑩オプション

この章は十分理解できなかったので、自分の宿題として残っている。NPV(静学的)の限界をオプション(動学的)で乗り越えようということらしい。

私の理解した限りでは、オプション(選択肢)に価値をつけるということらしい。選択肢を価値付けできれば、打ち手を考えられますね(あってるかな?)。金融商品というオプションに対して、『事業の経済的価値の評価にオプションの考え方を適用することをリアルオプション』と呼ぶそうだ。

この章では、2つのオプションとその算定方法が紹介されたが、この先深掘りして理解したい(自分への宿題)。

(11)経営戦略とファイナンス

前回の入門編のおさらいとして、ビジネスの定性的分析(経営戦略)と定量的分析(ファイナンス)と述べたが、両者が密接に関わることが説明される。

架空の会社のケーススタディが紹介されるが、投資判断をしようとしている会社の会長が言ったセリフが心に響いたのでメモしておく。

『(前略)しかし、数字よりも大事なことは、その戦略で勝てるかということだ。この事業計画を競合他社に見せてみろ。彼らが顔面蒼白になるという自信があるかね』

このエピソードの中で、Cが紹介される。顧客から分析を始め(市場が魅力的か?)、次に競合他社(他社の脅威はいかほどか?)を分析し、2つの分析からKSFを見出す。最後に自社分析だ(勝てるのか?KSFは手の内にあるのか?)

3Cを踏まえた上で、オプションの視点(延期、拡張、切り替え、撤退、洗濯)とリスク分析を経て意思決定をするという流れが紹介される。

(12)資金調達

資金調達の具体例が紹介される。株式発行(公募増資、第三者割当増資、株主配当増資)、銀行借入、債権発行(ワラント債、転換社債型新株予約権付社債)の3つだ。

おわりに

ファイナンスの基礎を一通りさらってみた。ビジネスを定量的に捉えるファイナンスの考え方なくしては、適切な意思決定ができないという、ある意味当たり前のことを実感した。難しい数式が出てきたが、計算を自分でできる必要はなく、それぞれの意味合いとポイントを押さえることが大事だ。私の今のレベルだと、意味合いとポイントまでは「理解」できたので、もう少し難しい部分の「理解」を深めることと、実際の業務でガンガン使うことを意識していきたい。

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