国内外には、たくさんのビジネススクールがありますよね。MBA受験生の立場からすると、「どこのビジネススクールを選べばいいのかよくわからない。オススメのビジネススクールを知りたい。」という悩みがあるのではないでしょうか。
こんな時に参考になるのが、MBAランキングです。世界にはどんなビジネススクールがあり、受験しようと考えている学校がどんな学校なのか、どの分野で評価をされているのか？を知ることができます。
MBAランキングは複数あり、ランキングごとに評価するポイントが違います。今回の記事は、世界三大ランキングを紹介します。
- QS (1位 Stanford, 2位 Penn Wharton, 3位 HBS)
- Financial Times (1位 Penn Wharton, 2位 INSEAD, 3位 Columbia)
- Economist (2023年以降は取り止め)
1. QS
QSとは、イギリスの大学評価機関「クアクアレリ・シモンズ（QS）」のことです。QSのランキングは、以下の項目でスコア付けされています。
- Employability – 40%
- Return on Investment – 20%
- Entrepreneurship and Alumni Outcomes – 15%
- Thought Leadership – 15%
- Class & Faculty Diversity – 10%
| # | School | Score |
| 1 | Stanford Graduate School of Business | 100 |
| 2 | Penn (Wharton) | 99.6 |
| 3 | Harvard Business School | 99.3 |
| 4 | London Business School | 98.5 |
| 5 | HEC Paris | 98.3 |
| 6 | MIT (Sloan) | 97.9 |
| 7 | Columbia Business School | 97.1 |
| 8 | IE Business School | 96.5 |
| 9 | Cambridge (Judge) | 95.6 |
| 9 | IESE Business School | 95.6 |
2. Financial Times
「Financial Times」は、イギリスの伝統ある経済紙です。FTのMBAランキングは、評価指標が2023年版から変わりました。「給料」が占める割合が32%に下がりました。その代わり、カーボンフットプリントとESGを合わせて7%と、時代の流れを反映していますね。
3. Economist（2023年以降は取り止め）
『The Economist』は、イギリスの週刊新聞です。このMBAランキングの評価指標では、「就職（就職率・就職先・就職サポート）」と「学生の能力開発（設備・成績・女性や留学生の数・授業の質・学生サービスなど）」が合わせて70%を占めています。残念ながら、2023年以降はランキングを取りやめたようです。
参考：地域別のMBAランキングは？
米国のMBAランキング
米国に特化したランキングは、US News（米国の雑誌）のランキングを参考にしましょう。ちなみに、「2023-2024 Best Business Schools」は以下のようになっています。
| School | 23-24 | 23 | 22 |
|---|---|---|---|
| University of Chicago (Booth) | 1 | 1 | 3 |
| Northwestern University (Kellogg) | 2 | 3 | 4 |
| University of Pennsylvania (Wharton) | 3 | 1 | 2 |
| Massachusetts Institute of Technology (Sloan) | 4 | 5 | 5 |
| Harvard University | 5 | 5 | 5 |
| Dartmouth College (Tuck) | 6 | 11 | 10 |
| Stanford University | 6 | 3 | 1 |
| University of Michigan–Ann Arbor (Ross) | 8 | 10 | 13 |
| Yale University | 8 | 7 | 9 |
| New York University (Stern) | 10 | 12 | 10 |
| Columbia University | 11 | 8 | 7 |
| Duke University (Fuqua) | 11 | 12 | 12 |
| University of California–Berkeley (Haas) | 11 | 8 | 7 |
| University of Virginia (Darden) | 14 | 14 | 13 |
| Cornell University (Johnson) | 15 | 15 | 15 |
| Emory University (Goizueta) | 17 | 15 | 15 |
| Carnegie Mellon University (Tepper) | 18 | 16 | 16 |
| University of California–Los Angeles (Anderson) | 19 | 17 | 18 |
| University of Texas–Austin (McCombs) | 20 | 18 | 18 |
| University of Washington (Foster) | 20 | 22 | 22 |
欧州のMBAランキング（2024年版は未発表）
欧州MBAのランキングは、すでに紹介したQS、FT、Economistで欧州だけをフィルターで抜き出せばわかりますが、FTが毎年12月に発表しているEuropean Bisiness School Rankingが参考になります。こちらはMBAだけでなく、EMBA、MiM（Master in Management）なども含めたBusiness Schoolの総合力を示すランキングです。
国内MBAの順位は？
MBAランキングには、オンラインMBAやExecutive MBAのランキングもあります。また、地域別のランキングもありますので、QSのアジアMBAランキングで、日本の学校のトップ３を紹介します。
①名古屋商科大学ビジネススクール（アジア19位、国内1位）
東京・名古屋・大阪の３拠点で、Executive MBA、MBA、中小企業診断士養成課程、税理士養成課程や、1科目から学べるMBA単科が開講されています。特徴的なのが、授業は土日のみで、全ての授業においてケースメソッドを採用、実務を経験した教員から学べる実践型教育です（公式WEBサイト）。
②一橋ビジネススクール（アジア22位、国内2位）
日本語と英語、フルタイムとパートタイム、Executive MBA、金融や財務に特化したSpecialized MBAなど、幅広い選択肢から選ぶことができます。一橋大学は国立にありますが、ほとんどのコースは都心の千代田キャンパスで実施されるため、仕事をしながらでも通いやすい環境にあります（公式WEBサイト）。
③早稲田大学ビジネススクール（アジア31位、国内3位）
平日昼に通う全日制プログラムでは、日本語科目と英語科目の両方を履修することもできます。働きながらMBA取得を目指せる夜間プログラム（日本語）もとても人気があります。
また、一年間で集中してMBAを取得するプログラムや、海外ビジネススクールとのダブルディグリープログラム、英語でファイナンス知識を身につけるプログラムなど、色々な選択肢があります（公式WEBサイト）。
日本のビジネススクールでは、グロービスやビジネスブレークスルー（BBT）大学も有名ですね。
おわりに
MBAランキングは、学校選びの際の参考になります。順位が気になると思いますが、一番大事なのは自分のやりたいことにフィットする学校を選ぶことだと思います。
