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MBAに興味がある皆さん、こんな悩みありませんか?
- HEC Paris MBAに興味がある
- MBAのカリキュラムや授業内容について知りたい
- 英語圏以外のMBA留学で、その国の言語がどれくらい学べるのかを知りたい
この連載では、フランス・パリ郊外にあるビジネススクール、HEC ParisのフルタイムMBA生にご協力いただき、MBAの授業や現地での生活について、リアルな内容を語っていただきました。
協力してくれた方(のすけさん):HEC Paris フルタイムMBAに在籍中(2021年1月入学)。
今回は第4弾として、HEC Paris MBAでのフランス語の習得について紹介します(第一弾:学校紹介・オリエンテーション編)。
HEC Parisではフランス語が卒業要件
HEC Parisでは卒業要件として、卒業時までに第二外国語のB1レベルの証明書の提出が必要になりますが、既に3か国語以上話せる人を除いては、多くの学生がフランス語を選択する印象です(フランス語以外でもOK)。語学クラスは、Termごとに通常授業と並行して行われ、各90分×週2で月曜と水曜の夕方に行われます。
卒業要件は「B1レベルの証明書の提出」なので、フランス語の授業の履修自体は必須ではありません。むしろ、たとえB1レベルの授業をとっていても、それだけではB1レベルの証明として認めてくれないので、別途学校が用意するテストやDELF、アプリのテストなどでB1レベルを証明する必要があります。
レベル | 英検 | IELTS | TOEFL | TOEIC | |
C2 | ネイティブ同等 | 翻訳・通訳レベル | 8.5-9.0 | 115-120 | 945-990 |
C1 | 上級者 | 1級(大学上級) | 7.0-8.0 | 95-114 | 945-990 |
B2 | 準上級者 | 準1級(大学中級) | 5.5-6.5 | 72-94 | 785-944 |
B1 | 中級者 | 2級(高校卒業) | 4.0-5.0 | 42-71 | 550-784 |
A2 | 初級者 | 準2級(高校中級) | – | – | 225-549 |
A1 | 初学者 | 5-3級(中学) | – | – | 120-224 |
それでも、フランス留学であること、生活するうえで少しでもフランス語が話せると便利なこと、フランス語分からない同士で友達ができること、勉強の息抜きにもなること、授業料も学費に含まれていることなどの理由から、時間に余裕があれば履修をおすすめしたいです。なお、授業は学校が提携するAlliance Françaiseが主催しています。
フランス語勉強法
入学前
入学前は、Duolingoに課金してできる限り毎日続けていたのと、直前には白水社の『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある! 』で文法全体をざっくり確認しました。
Duolingoは本当の初歩から始めることができ、問題もしつこく繰り返されるので比較的頭にも入りやすかったです。
Term1
Term1では、完全なビギナーとしてフラ語A1.1クラスを履修しました。授業はコロナのためすべてオンラインでした。アルファベットの読み方や、自己紹介という超初歩から始まりました。幼稚園のような(笑)和気あいあいとした雰囲気で、同じ完全ビギナーのクラスメイト達と楽しくフランス語を勉強できました。
Term2
Term2では、完全ビギナーを卒業して、初心者用のフランス語A1.2クラスを履修しました(Term1と同様、すべてオンライン)。Term1のクラスからメンツが若干変わり、難易度も少しだけあがりましたが、まだA1クラスなのでさほど難しくもなく、普段の勉強の息抜きにもなって楽しく勉強できました。
夏休み
夏休みには、単語アプリのDropsに課金して単語を集中的に覚えました。音声+イメージ付きで覚えやすく、一度Dropsで覚えたあとはAnkiに入れて復習しました。野菜やキッチン用品など、授業ではあまり出てこない日常的な単語をグループで覚えることができて、日常生活がラクになった気がしました。
Term3
Term3ではフランス語A2.1クラスを履修予定でしたが、よく考えるとこのペースではTerm4終了時にA2.2止まりで卒業要件のB1レベルに達しないため、また他にやりたいこともあったのでフランス語授業の履修をやめて独学に切り替えることにしました。実際は、なかなかやる気が起きず、結局、この期間フランス語の勉強はほとんどしなかったです。
Term4
卒業要件を満たすべく、Term4ではBusuuに課金して、単語と文法を集中的に勉強しました。勉強した時間を記録していたのですが、41日間で85時間勉強して、なんとかBusuuのB1テストに合格しました。BusuuのテストはDELFなどと比較してかなり受かりやすい印象で、独学でも十分学べる設計なので、留学前や夏休みなどもっと早めにやっておけばよかったと思います。
おわりに
今回の記事は、HEC Paris MBA留学体験記の第四弾として、フランス語の勉強について語って頂きました。英語圏以外の留学は、第3言語も学ぶことができるメリットがありますね。
当連載が、MBAで学びたい方の参考になれば幸いです!
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