独学MBA82_リーダーシップ実践

8. ソフトスキル
この記事は約6分で読めます。

今回は、IE Business SchoolPeriod1(最初の3ヶ月)で学ぶリーダーシップの授業を紹介します。

授業の目的

この授業は、MBA後のキャリアで各人が直面するであろうテーマを扱います。中でも一番大事なスキルは、自分自身をManageし、組織の中で他人との関係をManageする能力です。

授業の最初にわかりやすい説明があったので紹介します。リーダーシップには3つのフェーズと3つのレベルがあります。

レベル\フェーズUnderstandingPredicting  Controlling 
Individual
Workgroup/Team
Organization

最初のステップ自分自身を理解し、予測し、コントロールすること。最終的にはそれを組織レベルで実践すること。大量のケースと論文を事前に読み込み、授業でひたすらディスカッションをすることになります。

カリキュラム

5つのパートに分けて紹介します。

1_セルフマネジメントと自己認識

まずは自分を認識して、マネジメントすることから始まります。自分の強み、弱み、性格を理解し、自分が輝ける場所を見つけることが大事です。

ケースはMBA卒の主人公が、年収が一番高い会社に就職したのだが、入る前と入った後のGAPに悩んでいます。授業でのディスカッションで、私は帰属する会社の観点から考える傾向があったのですが、私以外の全員は個人のキャリアという観点から考えており、違いを感じました。そして、彼らの方がグローバルスタンダードなのだと改めて実感しました。

授業では自分の人生にとってのValueが何か、何が重要なのかを考えました。そして、自分をManageすると同時に、BossをManageするという観点でディスカッションをしました。

2_意思決定

意思決定は、①目的を設定し、②複数の選択肢を探し、③比較評価し、④取るべきアクションを選び、⑤実行し、⑥フォロー・コントロールするというステップがあります。

授業では行動経済学の紹介がありました。意思決定に影響する心理的な要因として、psychological、cognitive、emotional、cultural、socialなどが挙げられます。

行動経済学とは?意味や具体例は?従来の経済学との違いは?

BRAVE ANSWER

次に意思決定のテクニックとしてSix thinking Hatsの紹介がありました。これは6つの視点(客観的・直感的・肯定的・否定的・革新的・俯瞰的)で強制的に考えることで、多面的な思考が可能になるというテクニックです。グループが6人いたので、各人が一色の帽子を被って(実際には被りませんが)、その視点からグループで結論を出すというワークをしました。

【シックス・ハット法】ひとりでもできる6つの視点でアイデアを出す発想法

Swing Root

3_リーダーシップ

①リーダーシップ

難しいテーマですが、まずはリーダーシップとは?というところから始まりました。

リーダーシップとは、明確なVisionを設定し、Visionをシェアしながら他人を巻き込み、Visionを達成するための情報・知識・方法を提供しながら、メンバーやステークホルダー間の利害関係を調整し、危機の時には自ら矢面に立ち、困難な状況でもクリエイティブに考え・行動することです。こんなことできるのか?って感じですが笑。

②リーダーシップスタイル

ここではTransactional Leadership(取引型)とTransformational Leadership(変革型)の違いを学びます。報酬と罰という取引で部下をManageするTransactionalではなく、InspireやVisionによって変革を起こすTransformationalが求められます(上記のリーダーシップの定義に近い)。

トランスフォーメーショナル(変革型)・リーダーシップ

share-knowledge’s diary

また、リーダーシップスタイルは6つに分けられ、誰しも複数のスタイルを使い分けています。Vision、Coaching、Democratic、Affiliative、Pacesetting、Commandingです。

ダニエル・ゴールマンによる「6つのリーダーシップスタイル」

Stellar

ケーススタディもやりましたが、大学バスケチームの、正反対のタイプ監督(仏と鬼監督)の対比から、真のリーダーシップとは?について考えました。真のリーダーは、EQ、Result Oriented、Leading with the heart、Long-term Goalという特徴を持っています。

③組織レベルでのリーダーシップ

次に、組織のChangeがテーマです。Changeには、Evolutionary(95%を占める)Revolutionary(5%しかない)の2種類あり、ほとんどのRevolutionaryなChangeは失敗するというデータがあります。

またChangeの障害として、誤解と信頼の欠如、人は利己的であること、人によって判断基準が違うこと、Changeへの適応力が低いこと、が挙げられます。

Change = DVP > Cost of Change公式が紹介されました。

DはDissatisfactionで、Whyが必要です。

VはVisionで、Whereが必要です。

PはPracticalで、Howが必要です。

ケースでは、外部からやって来たCEO(生え抜きではない)が、会社の変革に失敗した実例を基に議論しました。

4_Interpersonal Conflict(対人的葛藤)

Interpersonal Conflict(対人的葛藤)とは、2名以上の人と人の間で起こる、心理的、身体的、個人的、あるいは職業上の対立になります。こうした対立をいかに解決するかということを学びます。特に今の時代はGeneration Gapが一つの大きなテーマです。

*今はベビーブーマー、Gen X、Gen Y(ミレニアル)、Gen Zの4世代が一緒に働く時代です。

https://www.kasasa.com/articles/generations/gen-x-gen-y-gen-z

また、人を説得し動かすための3つの要素エトス(信頼)、パトス(感情)、ロゴス(論理)を学びます。こちらは古代ギリシャの哲学者アリストテレスが発案し、ご存知の方も多いと思います。

説得力の構成要素「エトス」「パトス」「ロゴス」とは?

モチラボ

*参考動画

Ethos, Pathos, & Logos: How to Use Persuasive Ad Techniques

5_キャリア

次に、ストーリーテリングについて学びます。ストーリーテリングとは、伝えたいことを、それを想起させる印象的な体験談やエピソードなどの物語を使いながら、聞き手に印象付ける手法です。

優れたストーリーテリングをするためにおさえておきたい5つのポイント

ferret

*参考動画

Key Elements for a Persuasive Storytelling: Techniques

最後に、Who am I?と今一度キャリアについて考え、それをストーリーテリングでクラスメートに伝えるエクササイズをして、締めくくられました。

おわりに

この授業は、抽象的な議論が多く、なかなかついていくのが大変でした。リーダーシップは、自己認識とセルフマネジメントから全てが始まる、というのが印象に残っています。

さて、次は⑨アントレプレナーシップに進みましょう。

コメント