独学MBA_91(アントレ_マインドセット_IE)

9.アントレプレナーシップ

今回は、IE Business SchoolPeriod1(最初の3ヶ月)で学ぶEntepreneurial Mindsetの授業を紹介します。

授業の目的

主に3つあります。

・アントレに必要なマインドセットを知ること(正解がない未知の世界にどう立ち向かうか)

・アントレのチーム作りについて学ぶこと

起業家と顧客の両方の観点からニーズや問題について理解すること

上記の3つの目的を、約2ヶ月で一気に学びます。期間も短いですし、教授自身がシリアルアントレプレナーなので、経験を交えた授業はとても面白かったです。

カリキュラムと学んだ内容

Period1なので、マインドセットに焦点を当てて学びます。

①起業家になるとは?

起業家になるための心構えや向き不向き、第一歩を学びます。内容は下記のWebサイトに近いです。

「起業したい人」が「起業家」になるための心構え・アイデア・資金ノウハウ

創業手帳®️

②どうやってチャンス(アイディア)を見つけるのか?

これはAibnbを例に、アイディアをどうやって見つけ、それをどうバリデーションし、実行に移していくかの一連の流れを学びます。

Airbnbの誕生と成長|借金から3兆円企業への道

カタパルトスープレックス

③どうやって問題(解決すべきジョブ)を見つけるのか?

インタビュー、実際に体験、カスタマージャーニー、分析を通じて、顧客が抱える「ジョブ」を特定するという内容です。

この「ジョブ理論」とは、顧客の抱える「ジョブ」を片づける解決策を提供することがイノベーションにつながるという内容です。

「ジョブ理論」でわかるニーズの重要性

BRANDINGLAB

マクドナルドのミルクシェイクが有名な例です。

Clay Christensen: The "Job" of a McDonald's Milkshake

この「ジョブ理論」は授業の最後の発表までずっとついてまわります。

④Lean Startup!

次に、ベストセラーにもなりましたリーンスタートアップ について学びます。

リーンスタートアップはそうした方法論を取り入れつつ、マネジメント論として体系化した理論の1つである。 コストをそれほどかけずに最低限の製品や、最低限のサービス、最低限の機能を持った試作品を短期間で作り、顧客に提供することで顧客の反応を観察する。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97

ここでデザイン思考とプロトタイプについても一気に学びます。

How It Works: Design Thinking

なぜデザイン思考でプロトタイピングが重要なのか

UX MILK

この本も有名ですね。

デザイン思考の回で、シリコンバレーのデザインコンサルIDEO」についての動画も見ました。彼らはプロトタイプ作りの達人です。

ABC Nightline – IDEO Shopping Cart

⑤お金を得るか、それとも会社の支配権を持ち続けるか?

ここでは資金調達と会社の支配権について学びました。起業家、家族、友人、ベンチャーキャピタル、コーポレートベンチャーキャピタル、エンジェル投資家など、とてもたくさんのステークホルダーがおり、それぞれの資金調達の方法やメリットデメリット、会社の支配権に与える影響をロールプレイを通じて学びます。下の記事がわかりやすいです。

スタートアップの資金調達をまとめたインフォグラフィックが素晴らしいーどうやって投資家とパイを分けていくか。

TURN YOUR IDEA INTO REALITY

KING or RICH?(お金を取るか、会社の経営権を取るか)という問いで授業が進むことになります。正直、こんなにたくさんステークホルダーがいて、こんなに面倒くさいの!?と、授業を受けただけなのに感じました。

⑥チーム

創業チームとは?スタートアップで従業員として働くとは?について考えます。教授が何度も言うのが、チームの重要性です。彼自身も友人を失った経験があります。ケースはあのAppleです。ケースはコンパクトで論点もはっきりしているためおすすめなのですが、ここではWikipediaで代用します。

アップルの歴史

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

こちらの映画もチームの内情がわかって面白いですね。

Steve Jobs – Official Trailer (HD)

創業チームの重要性、また誰を初期メンバーとして迎えるのか対価はどうするのか?(給料?株?)など、ケースやハーバードビジネスレビューなどを読み、授業でディスカッションします。これは前の授業とその後のゲームでも学ぶことになります。

起業したい人だけでなく、起業家が家族や友人にいたり、スタートアップで働きたい人にもためになる内容でした。

⑦シミュレーションゲーム

起業家、投資家、従業員の3つに分かれてシミュレーションゲームをします。起業家が最初にピッチをしたあと、起業家は資金調達とリクルーティング、投資家は投資先の選定、従業員はJob Huntingをします。それぞれ金額や条件は全て交渉となっており、最終的に必要な資金と人材を見つけられるかを競います。私は従業員役割でしたが、他の従業員に誘われて入社することにしました。紹介によって入社することは実際によくあることらしいです。

⑧講演会

起業家であり、エンジェル投資家であるゲストを招いた講演会です。過去に習った内容、チャンスを見つけること、アイディア、プロトタイプ、チーム、資金調達などを実際に話を聞いてディスカッションしながら学ぶ機会です。

これはYoutubeやセミナーでもたくさん機会があると思いますので、是非探してみてください。

⑨個人レポート課題

各自好きなスタートアップを取り上げ、習った内容を踏まえながらレポートを書きます。他の人がアップロードしたレポートにコメントすることで、ディスカッションをします。

⑩最終プレゼン

グループでテーマを決め問題を絞り込み、最終的にJobs To be Doneまで落とし込んで発表します。解決策は考える必要なく、問題の深堀をするように何度も強調されます。我々のチームは(PCやスマホによって)授業中に生徒が集中できない問題に取り組みました。

おわりに

最後の授業で、教授が3つ覚えておいてくれと言っていました。①チームの重要性、②問題にフォーカスすること、③Right answerもWrong Answerもない(自分で切り開いていく)ということです。この科目の最初から最後までこの3つのテーマが一貫して流れていました。

授業で習っただけなので、実起業をされている方の経験からはほど遠いかもしれませんが、アントレについて学ぶ第一歩としては、良い機会だったなと思います。IEビジネススクールでは、Period2、Startup Lab(1ヶ月の集中コース)、Venture Lab(エレクティブの30単位)といったコースが後に続きますので、そこで実起業に向けて進めていく機会があります(在学中に起業する学生も多い)。こちらの記事が詳しいので、是非読んでいただけるとイメージが湧くと思います。

Start-up Lab体験記 (IMBA Jan 18 Intake)

IE 日本人卒業生による非公式情報サイト

カリキュラムは一旦ここで完了です。10. その他には今まで触れられなかった分野についての記事をまとめていますのでご参照ください。

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