私はコロナが人々の生活様式を大きく変えた、2020年の1〜12月までスペインに留学しました。3ヶ月ごとに住む場所を変え、キャンパスでの授業、ロックダウン、オンライン授業、ハイブリッドと全てを経験しました。
- Period1:現地キャンパス(2週間ロックダウン経験)
- Period2:日本(全てオンライン授業)
- LabとElective:現地キャンパス(教室とオンラインのハイブリッド)
- 卒業PJ:日本(教室とオンラインのハイブリッド)
その中で、日本からの時差ありフルリモートだけでなく、現地では欧州各地でのワーケーションにも挑戦してみました。
この記事では、ワーケーションのリアルを紹介していきます。
グローバルに移動しながらフルリモートを体験し、欧州でワーケーションにトライした私が解説していきます。
ワーケーションとは?
ワーケーションとは、リゾート地や地方で休暇(バケーション)を取りつつ、仕事(ワーク)もするという働き方です。生産性向上やストレス軽減にも効果があるという研究もあります。
仕事が忙しくて休暇を取る時間がない人にもぴったりですね。
ビジネスゲーム
IEに入る前から、起業プロジェクトに1年間取り組むと決めていました。全く未知数でしたが、場所に縛られないデジタル分野で!という条件だけは自分で決めていました。
取り組んでいる「ビジネスシミュレーションゲーム」は、全てオンライン上で完結するように最初から設計していました。チームは私以外にスペインに3名、日本に2名おり、私は行ったり来たりしながらリモートで対応しています。
学校の課題
Period2はロックダウンと重なってこともあり全てオンラインかつ、時差ありフルリモート参加でした。日本の地方に滞在していたので、学校の課題や各種ワークをしながら、空いた時間はリラックスするというメリハリのある生活を心がけていました。
LabやElective期間中も、コロナの影響で誰かしらがスペイン国外から授業やグループワークに参加しており、場所や国は関係ないよね!というのが当たり前の感覚になっています。
夏休み
厳密にいうとリモートワークとワーケーションは違うのですが、まさにワーケーションというのはこちらです。夏休みはコロナもほぼ落ち着き、欧州では旅行のための移動も解禁されたため、いくつかの国を訪れることができました。
- ホテルの部屋でStartup Labのピッチ
- カフェのテラスから授業参加
- ミュージアムのカフェでレポート作成
- 空港でグループワーク
観光地であれば、午前と夜はワークで昼間は観光という形にしたり、リゾート地であれば、一日中バリバリワークをして気が向いたらプールに行くというようなこともやってみました。
こうした経験から、ワーケーションのメリットとデメリットについて感じたことをまとめてみます。留学中のため、純粋な業務とは少し違うことを念頭に読んでみてください。
ワーケーションのメリット
主なメリットは仕事がはかどる、プロジェクトが止まらない、アウトプット重視です。
①仕事がはかどる
移動も含めて気分転換ができるので、仕事がはかどります。じっくりと考えることができますし、文章やスライドを作るのもオススメですね。全ての仕事が向いているわけではないので、事前に調整するなどの工夫が必要です。
②プロジェクト(仕事)が止まらない
長期休暇を取りづらいというのは、仕事に穴を開けられないというのが大きな理由だと思います。チームでカバーすることが前提で業務が設計されているとは思いますが、どうしても本人が関わらなければならない場面もあります。こんな時に1日30分でも良いので仕事をすれば、スムーズに回ることはないでしょうか。
私の場合、留学中は別々のメンバーと複数のプロジェクトを常に抱えている状態だったので、どこにいてもプロジェクトが猛スピードで進むように意識してワークをしていました。
学校関係については、オンラインで完結するので全く問題ありませんでした。
③アウトプット重視
ワーケーションと言っても、結局遊びなのではないか?という懸念があると思います。これは良い意味でプレッシャーを感じて、その分アウトプットを出しましょう。
うまくオン・オフを切り替えながら、短時間で集中して成果を出す。こういうマインドセットに自然と切り替わるはずです。
ワーケーションのデメリット
ワーケーションにも当然デメリットがあります。
①通信状況が全て
とにかくWifiが安定して速度も速いことがワーケーションの前提条件です。私もワーケーションをするためにホテルは選んでいましたし、Wifiについては事前に問合せたり口コミサイトで問題ないか確認していました。
グループワークでは、Wifiが不安定だったり、騒がしいカフェから参加する同級生もいましたが、できる限り避けたいところです。
②物理的に難しい仕事もある
ワーケーションは誰もが憧れると思いますが、現実的には実現できない仕事もあります。とはいえ、チームで助け合い、オフィスや仕事場でやる仕事とリモートでもできる仕事と切り分けることで、短期間であればトライしてみてはいかがでしょうか。
③メリットの裏返し
メリットであげた、生産性の向上やアウトプットも全て自分次第です。ワーケーションを使い倒す!という心構えでいる方にはオススメです。
ワーケーションはリモートワークとセットで考えるべきですね。是非はともかく、一度やってみてはいかがでしょうか。
おわりに
今回の記事は、ワーケーションについてリモートワークを絡めながら紹介してみました。コロナの影響で国内外を行ったり来たりし、授業やグループワークもフルリモートを経験したことで、自分の中の働き方が大きく変わった1年だったと思います。
ワーケーションを検討している方、留学される方の参考になれば幸いです。