IEビジネススクールMBA 2023体験記③(Term1テスト・イースター休暇編)

スペインMBA
この記事は約6分で読めます。

当サイトでは、欧州MBA留学を目指す方に向けて、受験から渡航準備、現地での留学生活や卒業後のキャリアまでの、リアルな情報を提供しています。

当連載は、2023年にIEビジネススクールのInternational MBA(IMBA)に入学された、SaさんのMBA日記です。今回は第3弾のTerm1テスト・イースター休暇編(Day95〜Day112)です。

第1弾の記事はこちら:スペインIEビジネススクールMBA体験記①(マドリード到着編)

Sa
Sa

Saさん:2023年にスペイン・マドリードのIEビジネススクールに入学。食・音楽をこよなく愛する私費MBA生。Twitterにて、留学中の出来事を毎日投稿中。

Term1テスト期間(Day95〜Day102)

Day95. テスト初日:提出直後に点数が開示される。満点も複数おり、飲み屋でお祝い。Masterコースの建物では文化祭的な催しもあり、会計のテスト勉強の合間に楽しむ。また同級生の1人にこの日子どもが産まれ、クラス中が祝福ムードに。Term1でも多忙と感じていたがTerm2はこの比でないという。覚悟して臨みたい。

Day96. テスト勉強:日差しが強くなり始め桜も満開に。土曜ながら半分近くのクラスメートが登校し、自主的な勉強会を散発的に開催。20時過ぎには離脱したがおそらく深夜まで残る者も複数名いた。これまで属したどのコミュニティよりも勉強に対する姿勢が熱い。きっと他校もそうだが、MBAは凄い所だなと改めて思う。

Day97. 会計のテスト勉強:内容そのものは簿記3級を英語でやっているのとあまり差はないものの、会計基準についての理解や過去の実務経験からの会計に対する意見を求められる。一筋縄では行かないテスト内容。クラスのWhatsAppでは常に質問と回答が往来し、団結してテストに立ち向かう姿勢が見えた。

Day98. 会計テスト:短答10問、筆記大問4題と盛り沢山の90分。学年全体にも高難度だったとの批評があふれる。一方、期末テストは全体評価の40%なので落第はないと聞き安心。

Day99. マーケティング発表:16コマを通じ構造化のエッセンスからチームビルディングの基礎・発展まで満遍なく学ぶことができた。この教授との出会いはIEでの生活を彩り豊かなものにしてくれた。支え合えたチームのメンバーともようやく初めて全員で昼食を取れた。忙殺されながらも素晴らしい日々を過ごすことができている。

Day100. 期末テスト:テスト後に先輩夫婦とFarewel Lunch.。たびたびDeanも来店しており、素晴らしい場所に来ることができた。オンラインMBAの方々の来校もある等、プロフェッショナルとして現役で活躍される方々とも繋がる。コミュニティとして得られるIEの人の輪の価値は大きい。今後も国内外に縁は広がり続ける。

Day101. アントレプレナーシップ発表:チーム別にピッチを行う。各々がやり抜いた2ヶ月。全員で全員の発表を聴き、事業拡大の為に何ができるのかを討議し合った。入学した当初には描けなかったビジネスプランも見事に出揃い、教授からも好評。喝采で幕を閉じた。MBAに来て良かったと心から思う。

Day102. Term1最終日:試験は全て終わり、朝まで続いたパーティの為出席者は半数ほど。気楽に講義を皆で受けた。またようやく滞在許可証を受け取れ、心置きなく旅行できる様になった。入学して2ヶ月半走りきれたもののやりきれなかった事もあるので、春休みの合間に整理し、Term2に備えたいと思う。

イースター休暇(Day103〜Day112)

Sa
Sa

イースター休暇の1週間は、イタリア北部を巡るルートで旅をしました。

Day104. ミラノ散策:食・ファッション・建造物と全ての水準が高く、また人も温かい。欧州全体に通じるが、犬やベビーカーが公共交通機関に自在に乗れるのは素晴らしく、羨望の眼差しで眺めた。欧州から学び取れるものは学業に限らず、都市設計を含め可能な限り学び取り、いつの日か地元に還元したい。

Day105. ヴェネツィア:安藤忠雄設計のプンタデラドガーナが最大の目的地。世界最古の税関をリノベーションした氏の設計に感涙。ピノーコレクションを博覧し、15世紀のレンガと現代のコンクリート打ちっぱなしとの狭間で独特の光を放った展示は垂涎。匠らへの追憶に満ちたキュレーションは流石の一言。

Day106. 船でムラーノへ:13世紀以来ガラス細工で栄えた小島。青空の下色彩豊かな北イタリアの低層建築を愉しむ。長い歴史の中で人々、国、宗教と様々に移り変わるも、繊細な工芸品だけは変わることなく継承され続けた。戦国時代にも宣教師らの手により舶来した品々もあったと知り、悠久の歴史を想う。

Day107. フィレンツェ:陽射しも強く空も青い。土地によりこんなにも表情が異なるかと思う程街毎に個性が濃い。中心部から外れれば外れるほど、人となりも見えてくる。陽気な人も多く、地元の人が行き交うエリアに足を踏み入れるのが好きになる。折に触れ人の親切心に救われる旅でもあるなと実感した。

Day108. ピサ:塔が完成して約600年、同じ頃に大学も建ち、ガリレオが等時性や落体の法則も発見した場所と、物理学の故郷とも言える。歴史と自然とが調和し、見事な景観の中に学舎も広く点在する。街を歩くだけで大学のキャンパスや図書館に入り込め大変楽しかった。若人の気概と活気が盛んに溢れる街.

Day110. ローマ:そこかしこに遺跡や発掘現場があり見飽きない。驚いたことに『躓きの石』がイタリアにもあったのは収穫。二次大戦時、当地からアウシュヴィッツ等の収容所に移送され殺害された方の足跡を遺す。歴史を継承する意思の強さだけでなく、迫害との決別の姿勢にも感嘆。様々な顔を楽しんだ。

Day111. ヴァチカンへ:ローマ中でイースターのミサが行われる中の訪問。多くの教会が厳かな雰囲気に包まれ、ここもその一つに。テレビ局が中継の準備をしていたのも教皇の発話があったためと後に知る。キリスト教の一つの総本山に訪れられたのは感無量の極み。豊かな宗教文化の接続を大いに楽しんだ。

Day112. イースター休暇最終日:Term1の積残しの整理に充てる。Term2のグループも発表され、明日からまた学びの日々へ。より厳しく、よりインテンシブな期間に突入するとのこと。音楽・美術・食と好奇心を満たし続けられた今回のイタリア旅行。また様々な書物を読んで、深く学んだ後にこそ再訪したい。

おわりに

今回の記事は、IEビジネススクール MBA留学記の第3弾として、Term1のテスト期間、イースター休暇の2週間強(Day95〜Dya112)を振り返って頂きました。

Sa
Sa

次回の記事は、Term2編です。お楽しみに!

シリーズのバックナンバー
  1. マドリード到着編
  2. Term1授業・ソーシャル編
  3. Term1テスト・イースター休暇編
  4. Term2授業・テスト編
  5. Lab Period編(執筆予定)
  6. Dual Degree編(執筆予定)
  7. 卒業編(執筆予定)