全てがオンラインになったPeriod2の授業(IEビジネススクール)

③留学中
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こんにちは。今回はPeriod2(2学期)の授業について書きたいと思います。今年はコロナの影響でPeriod2は全てがオンラインになりました。私はPeriod1の授業が終わってすぐ日本に緊急帰国したので、全て日本から受けることになりました。

HAYA
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この記事のライター(HAYA):2020年1月にIEビジネススクール入学。Venture Dayでファイナリストに残り、日本人過去最高の3位を獲得。

日本からのリモートMBAの大変さ

TERM2の科目自体がTERM1に比べあまり慣れない分野も多かった上に、オンラインならではの難しさもあり、振り返るとTERM2はそれはそれで大変でした。オンラインに切り替わったことにより、学校の方針でGrade(成績評価)の比率が変わり、Class Participation(授業での発言)が3割くらいだったのが15%まで短縮され、その代わりに特定のトピックに対して決められた時間内(24時間以内など)にWEB掲示板に書き込み議論するForumが授業の一貫として加わりました。

多くの学生が様々な国に散らばってしまっため、時差の関係でライブの授業ではどうしても参加が難しい学生が出てきます。Forumは時間内だといつ書き込んでもいいため、そういった時差を配慮したものでした。ただそうは言っても、スペイン時間のオンラインのライブ授業もたくさんありましたので、私は日本時間の夜7時~12時まで授業やグループ会議で、課題はその授業が始まる前や後にすることが多く、家族の中で私だけ一人違う時間帯で生活することになりました。

私は大体、朝6時に寝て昼12時に起きるみたいになりがちで、うまく生活リズムも掴めず寝不足になったりしたので、そういった大変さもありました。

Gradeの配分は授業科目にもよりますが、Individual Work 40%/Group Work 30%/Forum 15%/Class Participation 15%といった構成です。

ForumはWriting Skillが必要である上に課題を読んでないときちんと書けないので、私は結構時間を割く必要がありました。ただ今振り返ってみると、Forumは結局みんなちゃんと書くし、個人アサインメントも私はもちろん独りでやりましたが、結託した人もいたのかわかりませんがみんな総じて高得点、グループプロジェクトも差があまり出ないということで、つまるところClass Participationが成績において重要だったと思います。私は普通の授業以上にオンラインは聞き取りも難しく発言も上手くできなかったので、それが成績に影響出てしまったかなと感じています。

授業内容と私の成績公開します!

それでは授業の内容について簡単に書きます。前回同様、自分の成績も公開します。以下、授業科目名 と私の成績です。

HAYA
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成績は相対評価で、上位15%がHonors、15%-50%がExcellence、50%-85%がProficiency、85%-100%つまり下位15%がPassのGradeを受けます。

Corporate Finance <Excellence>

TERM2で30単位(=30セッション)もある一番重みのある授業です。授業は時間的価値(NPV,IRR)・企業価値評価・株式市場/PE・債券市場・デリバティブの5つのモジュールに分かれ、それぞれのモジュールの最後にオンラインでの個人テストがありました。

私自身ファイナンス出身ではない上に、先生の英語がスペイン訛りがきつく、私には非常に聞き取りづらく苦痛でした。。結局、授業でわからないところは、Youtubeや日本語のサイトで調べたりして何とかついていったという感じです。計算は苦手ではなかったので基本を何とかマスターしてテストも平均点より常に上を取ることができました。

グループプロジェクトは、ある仮想の会社を評価し、どのようなM&Aが最適かを検討するというもので、かなり専門性が高く高度でした。私は当初このプロジェクトを担当してましたが、あまりに専門性が高いのでファイナンス出身のグループメイトにバトンタッチした程です。これぞファイナンスといったものですが、個人テストの成績もグループプロジェクトも悪くなかったのでExcellenceが取れました。

Operation Management <Excellence>

20単位のクラスです。授業の内容の一つにLean Operationでトヨタ生産方式、JUST IN TIMEや自働化などがあったりもして、教授がかなり親日で、日本の事例もかなり取り上げられました。内容は、Operation 改革、Six Sigma、Supply Chain Management、Lean Operationといったものから、Customer Experience、Resillience、Kaizen(改善!)といった企業のソフトスキル文化に近いような内容も多かったです。

取り扱った企業が、Amazon、Starbucks、IKEA、Toyota、LEGO、Ritz-Carlton Hotel、BMW、Disney、Adidasといった全て有名な大企業で、彼らの強さの鍵をオペレーションの観点でざっと総なめするといったものなので、私は楽しく授業を受けることができました。

グループワークはIKEAに関してのPECHAKUCHA Presentation(日本の”ぺちゃくちゃ”喋るが語源!)と、Customer Experience Mappingのビデオプレゼンで、私はプレゼンの内容と動画編集に携わりましたが評価も上々でした。日本人には馴染みのある内容が多かったのか、この科目もExcellenceを取れましたが、Writingの個人課題が不得意だったためHonorには至りませんでした。

Strategy <Proficiency>

20単位のクラスです。教授はマッキンゼーに長らくいて、今はマイクロソフトでマネジメント職をしているという輝かしい経歴の女性で、かなり頭良いんだろうなという感じの人でした。

授業の内容は、Value CreationとValue Captureの違い(そもそも旨みのあるフィールドで戦っているか)、企業の競争力の源泉はどこにあるか、Entreprenerusship、プラットフォーム戦略、クリティカルシンキングなどでした。ケースはWalmart、Netflix、Google Androidから私は馴染みの少ない製薬会社のTeva、石油会社のBP、マッキンゼーを扱いました。

内容がかなり高度なのか、先生の説明がわかりにくいのか授業は難解で、理解できたようなできてないような雲を掴むような感覚に陥りました。ポーターの5フォース分析などのフレームワークはもちろんわかっている前提で、企業は戦略上11のテストをクリアできているかなど、かなり厳しい目線での議論で、私は正直、消化不良でした。

グループプロジェクトはケースに対してのShort Essayを何回か書くものでしたが、グループの中にコンサル志望の友達がいたので、その方に任せっきりでした。期末テストとエッセイがありましたが、消化不良感が否めなかったので結果的に成績もProficiencyだったと思います。

Managerial Accounting  <Excellence>

15単位でいわゆる管理会計の授業です。変動費と固定費、直接費と間接費、期間原価と製品原価といった基本をおさらいし、損益分岐点計算や活動基準原価計算(Activity Based Costing)、全部原価計算と直接原価計算の違いなどをケースを使って勉強し、どう意思決定に影響するかを学びます。

私はマーケティング出身ですが、会社では商品の収支や、販売会社の収支管理にも携わっていましたし、簿記2級も持っていたこともあり、内容はあまり難しくありませんでした。グループプロジェクトは、ファッション業界で新規商品を立ち上げるといったことを想定し、その新商品の原価計算を行い、収支目標を立てて、プレゼンテーションをするといったもので、ファイナンス出身のグループメイトと私で担当しました。ただ最終のプレゼンは原価計算とかよりも、新規商品自体が面白いものかどうかがハイライトされ、あまり原価計算も関係なく少し謎でした。

先生はドS感が出ているアルメリア人の女性で教授自体がアパレルビジネスをしているという経歴の面白い人でした。結果はExcellenceでしたが、Honorが取れなかったのが悔やまれます。

Entrepreneur Venturing <Proficiency>

起業のアイデアを考え、クラス内の有志でプロジェクトメンバーを募り、最終的にプレゼン(ビデオ録画)するというのがメインの授業です。そのプロジェクトと並行して、これまでの色んなStartupの事例や、起業するにあたり重要となるBusiness Model Cavasの作り方、Bootsrasppingなどをレクチャーやケースで学びました。

授業自体は15単位ですが、内容が濃くて課題も多く、かなり負担が大きかったので、不満をこぼすクラスメイトもちらほら。教授は良い人で、内容自体も面白かったのでみんな耐えて乗り切った感じです。私はボランティアのためのプラットフォームを作るというプロジェクトに参画しました。クラスの一人がMBA取得後に本気で立ち上げたいと思っている真剣みのあるプロジェクトだったので、かなり真面目に取り組むことができました。この科目は、プロジェクトメンバーとの議論が非常に大事で、私はメンバーのインド人、アメリカ人、ナイジェリア人、ロシア人とひたすらZOOMで会話。英語を聞き取るが本当に難しくかなり苦労しました。

それでも販売収支見通しやスライドや動画作成能力が買ってくれて、それなりの役割を果たすことができたと思っています。成績はほんの僅差でProficiency。Class Participationが上手くきなかったのが原因でした

Business Government & Society <Excellence>

10単位の授業です。Non Market Enviroment (政府、NGO、メディア、Activist、Citizenなど)が企業やビジネスに受ける影響について学びます。勉強したことがない分野だったので大変でしたが、学びも多く面白かったです。

なぜ政府は公益のためにアクションできないのかを紐解くSelectorate Theory、ロビー活動、WTOなどの国際組織の役割、不買運動、CSRを越えたCSV(Creating Shared Value)を企業の事例を通して議論します。会社の例はチキータ(元ユナイテッドフルーツ 主にバナナプランテーション)のEU規制問題、ナイキの東南アジア児童労働問題、ペプシコの健康問題、パタゴニアの環境対策などを取り扱いました。

企業は利益を追うだけでは、Non Market Enviroment Riskが大きく膨大な被害を受けるので、正しいことをすることが単に道徳的にだけでなく、ビジネスリスクとしてどう上手く付き合っていくかが重要であること、また政府との付き合い方など興味深い内容でした。期末テストは1時間のEssayで、writingが苦手な私したが、結構手応えのあるEssayが書けたので、Excellenceを取ることができました。

Critical Management Thinking <Proficiency>

10単位の授業です。かなりの鬼門でした。ロジカルシンキングみたいなものかと思いきや、行動経済学みたいなもののようで、教授は少し変わったカナダ人で、早口で使用する単語もかなり難しく授業は全くついていけず。英語に精通しているクラスメイトでさえ調べないとわからない単語連発でやばかったのですが、Courseraという一般公開のオンラインコースでこの教授の似た授業が字幕付きであったのでそれで勉強することになりました。ちなみにこれです。

Critical Perspectives on Management
Offered by IE Business School. This course is designed for students of all backgrounds who have an interest in how firms are governed, the ... Enroll for free.

ストーリーの重要性(人はいかにストーリーに惑わされるか)、プリンシパルエージェント理論、取引コスト、RBV(Resourced Based View)などが題材で、Couseraのコースの方が断然わかりやすかったです。。期末テストは選択問題で、授業がわからなかったなりにひょっとするとできたのでは?と思いきや、良い点を取ることができず、成績はProficiencyでした。

Behavioral Fitness <Excellence>

ソフトスキルの一貫として13単位ある授業です。内容は、Assessment DevelopmentとHacking Habitsの2つでした。

Assesment Developmentは、TERM1の振り返りで、TERM1のグループメンバーとお互いに360度評価し、直接フィードバックし合うという、少し気恥ずかしい内容でした。オンラインではありますが久しぶりにTERM1のメンバーと会話をして懐かしさと感動すら覚え、また正直に建設的にフィードバックし合えたので充実してました。

Hacking Habitsは、見直したい悪習慣をやめるには?というトピックを、なぜ悪習慣に陥るのか、どうやったら変えられるか、Willpowerなどの視点で人間の行動特性や改善手法を紹介し、実際に数週間で実践してその活動をレポートで書くといったものでした。つまらないといった人もいましたが個人的には自分の行動を違う視点で見つめなおすことができて面白かったです。

おわりに

成績は上位30%くらいの位置だったと思いますが、前向きにとらえると日本にいて生活リズムがめちゃくちゃになりながらも、何とか課題もきちんとこなして頑張ったなと思っています。日本に帰国したことで家族と一緒にいれたのは良かったですが、一人生活リズムが違うのは結構つらかったです。(休日も課題に追われ、ほぼ遊びに行けず。。)

TERM2が終わり、学校も通常の授業を段階的に再開するということでしたので、7月中旬から遂に家族とスペインに行くことになりました。

HAYA
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次回は”Lab Period”について紹介したいと思います。

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