MBAはグローバルリーダーを養成するコースですが、リーダーの重要な仕事の一つに「意思決定」があります。意思決定のためには「分析」が必要です。
- 定性的な分析(戦略、マーケティング、現場感覚)
- 定量的な分析(アカウンティングとファイナンス)
MBAでは、必要なハードスキルとして、アカウンティングとファイナンスを必修科目で学びます。この2つの違いは、誰の目線で分析するかの違いです。
- アカウンティング:企業目線で分析
- ファイナンス:投資家目線で分析
当然のことながら、企業には社内外にステークホルダーがおり、投資家と企業の両方の目線から考えることが必要です。また、企業価値(=稼ぎ出すキャッシュの額で表現される)を最大化するのがファイナンスの目的ですが、このためにはアカウンティングの考え方を使って、企業の目線から数値を管理していく必要があります。
留学前に「日本語」で「基礎」を理解するだけで、留学中は相当楽になります。今回の記事で参考にした書籍はこちら。
1. Financial Accounting(財務会計)
この授業の目的は、ビジネス界の「言語」であるアカウンティングの基礎を理解することです。社外に説明するための「財務会計」をPeriod1で学びます。
PBR (株価純資産倍率)は、PER(株価収益率)とROE(自己資本利益率)を掛け合わせて表現ができます。PBR = ROE(足元の収益力)× ROE(今後の成長性)となります。
財務会計の詳しい記事はこちら
2. Manegerial Accounting(管理会計)
この授業の目的は、社外に説明するための財務会計に対して、社内で数字を計画・管理し、意思決定をするためのツールを学ぶことです。
財務指標には、利益率、ROE、ROA、ROIC、CCCがよく採用されます。こうした数値目標(KGI)に対してプロセスを数値化した、KPI(重要業績評価指標)について詳しくまとめた記事はこちら。
管理会計の詳しい記事はこちら
3. Corporate Finance(ファイナンス)
この授業の目的は、ファイナンスの基礎を理解し、意思決定をするためのファイナンスの手法を学ぶことです。
ファイナンスの理論は計算が出てきますが、基本的な部分はそれほど難しくはありません。M&Aについて学びたい方は、おすすめの本を紹介しています。
ファイナンスの詳しい記事はこちら
おわりに
意思決定のための定量分析のツールとして、アカウンティングとファイナンスがあります。難しく感じるかもしれませんが、少し勉強すれば理解できるようになりますので、ぜひ留学前に予習してみることをオススメします!!
初心者向けの参考書籍はこちらをどうぞ!
アカウンティングとファイナンスを一体で学び、全体像を掴む
アカウンティングの第一ステップである、財務3表を一気に理解する。
ファイナンスの基礎トピックを理解する。
企業のケーススタディで理解を深める。