こんにちは!第一弾に引き続き、夏のスペイン旅行についてです。スペインでは地域によって雰囲気が違い、どの街も大変魅力的です。今回の記事では、それぞれの街を旅行した感想を紹介していきます。
この記事のライター(HAYA):2020年1月にIEビジネススクールに入学。Lab PeriodではTech Labを選択。卒業間近のVenture Dayでファイナリストに残り、日本人過去最高の3位を獲得。
①アンダルシア州 グラナダ/コルドバ/セビーリャ
スペイン南部に位置します。7月下旬にいきましたが何と言っても暑い!青い空、雲ゼロ。日中の気温は40度以上は当たり前。時期が悪かったのかもしれませんが、用事は午後2時くらいまでに済ませないと、それ以降はほぼ暑すぎて外での活動はできなかったです。街歩きはアンダルシアの白い家を楽しめます。
歴史からわかるように(8世紀初めから約800年に渡りイスラム教徒が支配)、イスラム時代の影響を強く受けているため、ヨーロッパでよくある、ゴシップ建築の教会ではないユニークな建築物が見られるというのが最大の見どころです。有名なグラナダのアルハンブラ宮殿をはじめ、コルドバのメスキータ、セビーリャのアルカサルなどエキゾチックな雰囲気があります。
アンダルシア州はフラメンコの本場です。タブラオが多数あって、そこで気軽にフラメンコを鑑賞できます。コロナで人数制限されていましたが、私達はゆったりとした席で楽しむことができました。
ガスパチョはアンダルシアで生まれた冷たいスープ。コルドバの名物料理はRabo de Toroという雌牛の尻尾のシチューが美味しかったです。
グラナダ アルハンブラ宮殿
セビーリャ フラメンコ
コルドバ 花の小道
セビーリャ アルカサル
コルドバ メスキータ
②バスク州 サンセバスチャン/ビルバオ
スペインの北部に位置し、何といっても涼しい!私達がいった時は雲り空でした。アンダルシアに行った後にバスク地方に行ったのでその温度差にびっくりしました。外で一日中、活動できました。
歴史的な建造物というより、ビーチやレストランを楽しむ高級避暑地です。19世紀にハプスブルク家のマリア・クリスティーナがこの地を保養地としました。特徴は、美食の街と知られているだけあって、どこに行ってもご飯が美味しい!サンセバスチャンは人口あたりのミシュランの星の数が世界一です。
ミシュランのレストランも行くのも良し、BARでピンチョスを食べるのも良しですが、ミシュラン3つ星になるとやはり値が張るのでご注意を。平均一人200EUR。。私達はさすがにそれはきつかったので一人80EURの一つ星レストランに行きましたが美味しくてボリュームたっぷりで大変満足でした。またピンチョスが置いているBARは混雑していてて家族連れはほぼ入るのが不可能です。コロナ対策で、ピンチョスにも蓋がされていました。日本でも流行っているバスクチーズケーキも美味しかったです。
ビルバオは20世紀末に重工業の衰退とともに不況に陥っていきましたが、アートによって都市再生した街です。グッゲンハイム美術館はモダンアートの殿堂として知られていて面白い造りになっています。(私達は時間の関係で、ゆっくり中を見る時間はありませんでした。)
サン・セバスチャン 丘から見えるビーチ
サン・セバスチャン 一つ星レストラン Restaurante Kokotxa
どこのBARもピンチョスは蓋をしていました
バスク地方のチーズケーキ La Vina
ビルバオ グッケンハイム美術館
③バレンシア州 バレンシア
マドリードからRenfeに乗って1時間ちょっとでいける東に位置する海辺の都市です。スペインでは人口はマドリード・バルセロナに次いで3番目で、思ったより都会だなという印象です(元々バレンシアオレンジの印象しかなかったので)。ローマ人の植民地として築かれ、15~16世紀に地中海貿易により黄金時代を迎えました。
スペイン有数の米どころとして知られており、パエリャはバレンシア地方で生まれた料理です。パエリャを中心とした地中海料理の多数のレストランがありますが、コロナの人数制限からか、有名なレストランは予約なしで入ることはできませんでしたので、事前に予約することをお勧めします。パエリャは注文した後に出てくるのに時間がかかりますが、さすが本場だけあって美味しかったです。またバレンシアの夏の風物詩オルチャータという飲み物がありますが、かなり甘いです。
バレンシアにも素敵なカテドラルがありますが、それ以外にLa Lonja De La Sedaは15世紀末に建てられた商品取引所で世界遺産にも登録されています。ゴシック様式の建物がとても優美で、19世紀までここで商人が交易していたと思うと、何だか感慨深かったです。向かいには1928年建造のスペイン最大規模の中央市場があります。
また新しいスポットとして芸術科学都市があり、ヨーロッパ最大級の水族館や科学博物館があります。非常に広くて綺麗で、私達は水族館に行きましたが、イルカショーは日本の水族館の方がクオリティは高いと思いました。笑
バレンシア カテドラル
バレンシア パエリャ
バレンシア La Lonja De La Seda
バレンシア 芸術都市
バレンシア 水族館
④カスティーヤ・レオン州 セゴビア/アビラ
マドリードの北に位置し、比較的涼しく、過ごし安かったです(マドリードが東京だと、セゴビアは軽井沢)。マドリードから比較的近く、セゴビアはバス・鉄道・レンタカーのオプションがあり、日帰り観光できるレベルです。(私達はゆっくり過ごすため一泊二日で旅行しました、)
セゴビアは15世紀にカスティーリャ王国の中心地であったこともあり古城が残っています。ディズニー映画「白雪姫」の城のモデルとなったアルカサルは非常にユニークで見ごたえがありました。また紀元1世紀に前後に建造されたといわれるローマ水道橋はまさに圧巻。接合材一切使われておらず、2000年も前に作られたと到底思えない素晴らしい出来栄えです。スペイン最後のゴシック建築である大聖堂は「カテドラルの貴婦人」と呼ばれ、非常に優雅でした。
アビラは何といっても城壁が有名です。かつてイスラム教徒との戦いの最前線だったため旧市街を囲む巨大な城壁が造られました。城壁に上って、旧市街を見渡すことができ、子供も歩くことを非常に楽しんでいた様子。街自体は小さく、ゆったりとした空気が流れ非常に心地良かったです。
セゴビアの名物料理はCochinillo Asado子豚の丸焼きです。肉は柔らかいですが結構癖が強いと感じました。アビラの郷土料理は田舎のおばあちゃん家に来た気分になります。アビラ牛のステーキはボリューム満点です。スペインの伝統菓子ジェマというのがありましたが味はまぁまぁです、笑。
セゴビア アルカサル 「白雪姫」のモデル
セゴビア ローマ水道橋
セゴビア カテドラル 「カテドラルの貴婦人」
アビラ 城壁
アビラ アビラ牛のステーキ
⑤カスティーヤ・ラマンチャ州 トレド/コンスエグラ
マドリードの南部に位置し、マドリードからトレドには車/鉄道/バスで1時間ほどでいけますので、日帰り観光する人はかなり多いと思います。ラマンチャ州の気候はマドリードと同じやや高め。風車が有名なコンスグエラは列車が通っていないため、レンタカーでしかいけません。風車を見に列車でいくならカンポデクリターナという場所があります。
トレドは560年に西ゴート王国の首都となり、1561年にマドリードに首都が移るまでの古都であるだけにカテドラル(大聖堂)が非常に立派でした。ゴシック様式でスペイン・カトリックの総本山として、非常に芸術性が高く、中のステンドガラス、彫刻、フレスコ画とかなり豪華でした。
トレドは「16世紀で歩みを止めた街」と言われ、街歩きも歴史を感じることができて楽しいですが、坂道・階段が多くベビーカーでの移動は非常に大変でした。また有名な画家エル・グレゴが半生を送った街であったこともあり美術館も充実しています。
コンスグエラは人口8000人ほどの小さな街で、『ドン・キホーテ』の舞台となった風車があります。風車は丘の上に11基あり、実際に丘を登り風車に近づくことができます。丘の上からの景色は青い空+風車+広大な赤土に広がるブドウ畑と、とても美しく非常に気持ち良かったです。雄大な自然を感じ、子供も一番伸び伸びしていた感じでした。
トレド カテドラル外観
トレド カテドラル 内部
コンスエグラ 風車と風景
以上、それぞれの州・街の簡単な紹介&感想でした。
普段住んでいる首都マドリードについては、次の記事で紹介します。