留学される方や英語を勉強されている方にとって、TOEFL100点、IELTS7.0は一つの目標だと思います。IELTSは問題形式を把握し、適切な勉強をすればスコアは必ず伸ばすことができます。
実際にIELTSの勉強をゼロから始め、3ヶ月で7.0を達成した私が、再現性のある勉強方法を紹介します!
IELTS7.0の難易度
IELTS7.0は上級者の入り口であり、海外の一流大学、一般大学の難関学部(医学部、法学部、教育学部)、MBA(欧州トップ校や米国一般校)に出願するための足切りラインとなることが多いです。
逆に、IELTS7.0を取れれば、行きたい学校はほぼ全て出願できるので、是非とも突破したいですね!
レベル | IELTS | 英検 | TOEFL | TOEIC | |
C2 | ネイティブ同等 | 8.5-9.0 | 翻訳・通訳レベル | 115-120 | 945-990 |
C1 | 上級者 | 7.0-8.0 | 1級(大学上級) | 95-114 | 945-990 |
B2 | 準上級者 | 5.5-6.5 | 準1級(大学中級) | 72-94 | 785-944 |
B1 | 中級者 | 4.0-5.0 | 2級(高校卒業) | 42-71 | 550-784 |
A2 | 初級者 | – | 準2級(高校中級) | – | 225-549 |
A1 | 初学者 | – | 5-3級(中学) | – | 120-224 |
IELTS7.0を目指すためには、一定程度(B2レベル)の英語力があることが望ましいです。私の勉強開始時のデータがこちら。
IELTSを勉強するにあたって不安な方も多いと思います。正しく勉強すればスコアは伸びるので、次の章から詳しく紹介していきます。
私の勉強時間(IELTSスコア7.0まで3ヶ月)
スペインのビジネススクール(IEとESADE)に出願した私のIELTS最終スコアは、TOTAL7.0(R8.0, L7.0, S6.0, W6.0)です。1月にIELTSの勉強を開始し、2月に初受験、4月にIELTS7.0のスコアを出しました。勉強期間は3ヶ月です。
このスコアはトップMBAスクールには足りませんが、カウンセラーやアゴスに相談すると、スペインのビジネススクールであれば十分なので、スコアアップより早期出願を強く勧められました。結果論ですが、ベストの選択肢だったと思います。
IELTS7.0までのロードマップ
IELTSは3つに絞って勉強していけば、スコアを着実に伸ばすことが駅ます。
①予備校での週1の授業で、解き方を叩き込む
私はIELTSはプロの手を借りようということで、LINGO L.L.Cという予備校に通いました。決め手は、10人程度の少人数制、体験授業で先生が熱心、Writingの添削もしてくれる、低価格(当時:全10回で147,000円)だったからです。
IELTS未体験だったので選択したのはIELTS6.5コース。私は3回目から参加したので計8回(3時間/回)受講しました。
少人数だけあって、先生がとても丁寧で熱心でした。もう一度IELTSを受けるとしても、ここを選ぶと思います。
②IELTS単語を身につける
予備校と並行して、IELTS単語を身につけました。単語がわかると時間が短縮でき、正答率も上がります。「IELTS必須英単語4400」をやりこみました。
好みに応じてこちらの参考書もオススメです(どちらか1冊で十分です)。
③過去問とスピーキング
解き方を学んだあとは、過去問とスピーキングの練習を試験直前に叩き込みました。
IELTS7,0に必要な3つ(①解き方の習得、②単語、③過去問)のことを紹介しましたが、次からどんな順番で進めていけば良いのかを説明します。
1ヶ月目(勉強開始〜初受験)
最初の1ヶ月目は、IELTSという試験形式に慣れ、IELTSの本番試験を受けることをターゲットにしました。
①IELTS入門書
IELTS入門書を購入。一通りやってみました。IELTSって何?どんな試験?というのを知ることがまずは大切です。
②LINGO授業開始
年明けすぐに授業が始まりました。まずはリーディングとリスニングの解法知ることに集中し、ライティングは配布された表現集の暗記と、4問分を解いて添削してもらいました。
③初受験
2月初受験。TOTAL6.5 (R8.0, L7.0, S5.5, W5.5)のIELTSスコアでした。
2ヶ月目(初受験〜最終授業)
初回受験結果から、TOEICと英検のベースがあれば、リーディングとリスニングのインプット科目はある程度の点数が取れると判断しました。よって2ヶ月目はインプット科目の点数安定化とアウトプット科目両方6.0越えを目標とする。単語は継続して行います。
①LINGO授業を継続して受講
リーディングとリスニングの問題を授業で受けつつ、ライティング課題をこなし、先生に添削してもらいました。全部で授業が8回あったので、8回分(16問分)のストックができあがり、これだけあれば初見の問題もある程度書けるようになりました。こうして、ライティングは最低限の点数を取るレベルに達したと判断しました。
②スピーキング対策
LINGOのIELTSコース全10回のうち、2回分がスピーキングの回でした。テンプレート集がもらえるのでそれを覚えます。同時に、質問と回答リストをエクセルで作成して、繰り返し練習しました。
参考記事:スピーキングPart1の問題まとめ
3ヶ月目(授業終了〜2回目受験)
LINGOで基礎を身につけたため、あとはIELTSテストの実践のみです。
①過去問を1冊
IELTS過去問を1冊解きました(1冊に4回分の過去問が収録)。一番数字が大きいものが最新版なので、最新版を買いましょう(2022年2月時点で16が最新)。
4回分で足りなければ何冊かやり込んでも良いです。そして、復習を徹底的にやってください。
②Writing(ライティング)
ライティングは予備校でやった問題を解き直しました。新しい問題に手を出すよりも、10回分(20問)程度を徹底的に身につける方がコスパが良いです。
同時にアイディア出し練習をしました。これは、問題を見て論点を日本語で箇条書きで書き出す練習で、これができればあとはテンプレ通りに英語にするだけなので、安定的に得点を取ることができるようになりました。
③Speaking(スピーキング)
質問+回答リストで練習を繰り返しました(特に試験直前1週間で叩き込む)。
おわりに
最後にIELTSの勉強を振り返って、よかったこと・反省点を紹介します!
私の体験談がみなさまの参考になればうれしいです!