IEビジネススクール在校生インタビュー
今回は、スペインのIEビジネススクール現役生、Aさん(2020年9月入学)にインタビューしました。Period2の授業の様子、グループワーク、授業外の様子、現在のスペインの様子など現役生の生の声をお伝えします。
2020年9月にIEのフルタイムMBAに入学しました。本日はよろしくお願いします。
- IEのPeriod2ってどんなことをやるの?
- スペインのコロナと学校の状況は?
- 前の学期(Period1)と比べてどう変わるの?
IEの授業プログラム
IEのフルタイムMBAは基本1年制です。最初の半年が必修期間(Period1と2)、集中プログラム(Lab Period)が5週間あって、残りはElectiveが4ヶ月ほど開催されるイメージです。
IEのPeriod1の授業
IEビジネススクールに入学〜Preriod1の授業の様子は以前お話しさせていただきました。入学前後のギャップや1日のスケジュール、学校の様子などあっという間だったPeriod1でした。
IEのPeriod2の授業
Period2は必修期間なので、Period1と同じクラスで授業を受けていくことになります。
授業について
私が受けた授業は下記でした。
- Business, Government & Sustainability(ビジネスに関わるステークホルダーについて学ぶ)
- Corporate Finance(コーポレートファイナンス)
- Critical Management ThinkingⅡ(クリシン)
- Entrepreneurial Venturing(アントレ)
- Financial Markets(ファイナンス)
- Managerial Accounting(管理会計)
- Managerial Economics(経済学)
- Operations Management(オペレーション)
- Strategy(ストラテジー)
Entrepreneurial venturingが面白かったです。Period1のEntrepreneurial Mindsetの授業から引き続き、自分たちのチームでアイディアを形にしていきます。アントレの必修授業は2回目なのですが、1回目は課題をこなすことで精一杯だったので、2周することではじめて理解を深めることができました。
固定グループ(中国、インド、イギリス、日本、スイス)のチームで、「MBA受験生とビジネススクールをつなぐプラットフォーム」のPJを進めました。マーケットリサーチとアンケートから始まり、最終的には事業プランを作成してクラスにプレゼンしました。
苦労した授業は、Corporate Financeですね。面白かったけど、予習や問題演習にかなりの時間がかかりました。これは、間違いなくMBA前に学んでおくべきトピックですね。先生がすごい良くて基本的なところから教えてくれた。クラスの議論に参加することができた。
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グループワークについて
コロナの影響もあり、Period2もPeriod1と同じチームでした(通常はグループが変わる)。前回のメンバーに追加して、スイス出身の戦略コンサルタントが加わりました。パワポの作り方とかフレームワークの使い方とかよく知っていて、コンサルタントの仕事の仕方を間近で学べるのはいい機会でした。
Period2の方が課題が忙しかったです。自分のバックグラウンドを活用して、オペレーションやストラテジーはチームに貢献できる部分が増えました。このため、自分をみんなが頼ってくれるのが増えたことが嬉しかったです。
もったいなかったことは、課題ごとに分業制を導入して、自分がやっていないタスクはあまり触れずに終わってしまったことです。
役割分担をするときに、自分の得意科目を選びがちですが、自分が伸ばしたい科目の課題に取り組むのがポイントですね。
授業外の活動について
私は、サーチファンドクラブとジャパンクラブの両方で幹部をやっているので、クラブ活動に力を入れたPeriodでした。
サーチファンドは、自分が卒業後にやりたいと言うのもあって、前向きに取り組むことができました。
投資家サミットを毎月開催し、サーチファンドに関する講演をしてもらいました。その中で投資家とのコネクションができたし、自分の決意も固まりました。最初は数人しか集まらなかったけど、100人以上来てくれるようになりました。
次のPeriodでやりたいこと
必修科目の振り返りをすると、総じて楽しかったし、MBAに来てよかったと思っています。知識は忘れるかもしれないけど(=自分で学べる)、ダイバーシティでのディスカションや、チームマネジメントの経験は、人生の中での貴重な経験値になりました。
クラブやソーシャルでも自分からアクティブに行動していったので、学年で認知される存在になれたし、ネットワークも自分の資産になっていくと思います。
Lab Periodは既に半分が経過していますが、「アルツハイマーの患者を持つ家族と、ケアワーカーをつなぐプラットフォーム」のPJを、チームで進めています。毎週金曜日にピッチがあるので、毎日目まぐるしいですね。
Electiveに関しては、卒業後の進路(サーチファンド)に関連した授業が開催されるようなので、それらを取りたいです。合わせて、教授とのコネクションも作っていく予定です(サーチファンドの投資家が授業で教えているケースも多い)。
現在のコロナの状況 (2021)
マドリードの外に出れない状況が続いていますが、IEは他のスクールと比べて恵まれていると思います。なぜなら、私が入学してから一回もキャンパスが閉鎖されておらず、教室で授業が受けられるからです(オンラインでも受講可能)。ネットワーク的には今のところタイミングがよかったと思います。私は基本的にはキャンパスで授業を受けていますね。
授業の時間は9-15時と16-22時の2つのスロットに分かれていて、1クラス20人という少人数で授業が開催されています。
最後に一言
「自分のやりたいことを、IEに来る前に宣言していた」ことで、最初の半年で前に進めることができました。前回も申し上げたのですが、IEは何かやりたいことがある人にとっては、それをアクセラレートするための恵まれた環境だと思います。同じ志を持つ学校内外の人と繋がれた。
ここから言えることは、自分のやりたいことをある程度決めて来た方が、MBA留学が実りあるものになります。それも、口に出すこと、自分がやっていることを外にドンドン発信していくことが重要だと思います。
貴重なお話ありがとうございました。次回、Startup Lab振り返りもよろしくお願いします。