MBAを検討されている方、受験生の方、以下のような悩みをお持ちではないでしょうか?
今回は、MBAを修了した直後の私が、日経新聞を読んでいて気づいた変化や、パワーアップしたなと感じる部分について解説したいと思います。
MBA留学後のリアルをみていきましょう。
パワーアップした3つの分野
3つの分野に分けて、パワーアップした部分を紹介したいと思います。
1. ハードスキル系
大量のケースや文献を読み、クラスでディスカッションをし、テスト勉強に明け暮れることで身につけたハードスキルについて、紹介します。
①幅広い基礎知識
MBAはビジネスリーダー(経営者)になるための必要な知識を幅広く学ぶコースです。独学MBAカリキュラムでも紹介している通り、経営戦略、マーケティング、アカウンティング、ファイナンス、テクノロジー、アントレプレナーシップなどを、短期間で一気に学びます。
こうした知識は、スポーツで言うと基礎体力のようなもので、なかなか実感しづらいものですが、日経新聞を読んでいると、前提となる知識があるだけで相当読みやすくなり、基礎をベースに応用(深い考察)に進めることができると感じます。
②アカウンティングとファイナンスの両刀使い
ハードスキル系の中でも、ファイナンスの授業が個人的には効いているなと思います。今までは会社側の目線(アカウンティング)が中心で考えていましたが、投資家側の目線(ファイナンス)との両方での分析をすることで、分析力が倍増した気がします。
関連記事:一体で学ぶ!MBA留学前に押さえておくべき、アカウンティングとファイナンスの基礎
③テクノロジーの理解
どのビジネススクールでも、テクノロジーの授業が数多く開講されますし、マーケティングなどの古典的な科目でも、ケースで使われるのはTech企業ばかりです。
こうした大量のインプットのおかげで、最新のテクノロジー系の記事があったとしても、スイスイ理解をすることができます。
2. ダイバーシティ系
ハードスキルであれば、国内のMBAや独学で学ぶことも十分できますが、海外MBAの価値と言えば「ダイバーシティ」です。MBA留学はどんな効果があるのでしょうか。
①海外市場や企業の理解
日経新聞で取り上げられる企業は日本企業が中心ですが、今やビジネスの主戦場は海外ですし、海外企業も数多く取り上げられます。
海外MBAを終えた人は気づくでしょう。あれ、どの企業もケースでやったな。どんなビジネスモデルで、どんな強みがあって、創業者もあんな人やったな。
これは本当です。日経で取り上げられるような世界的な企業であれば、大体授業で目にしたり、ディスカッションで出てくるので、ガンガン頭に入ってきます。
関連記事:独学MBA102_ケーススタディで取り上げられた企業一覧
②日本のニュースを多面的に見る
これはMBAに限らず、海外に住んだ方であれば持つ視点だと思います。日本のニュースを多面的にみて、海外の常識と照らし合わせて考えることができます。私はこれを一人ダイバーシティと呼んでいます。
新型コロナウイルスの例で言っても、スペインはこう言うやり方だったな、どの国でも若者が出歩くのは止めらないよね、止めるなら強制力が必要だよね。日本的な曖昧な要請は海外では混乱を招くだけだよね。などなど、全ての記事において、多面的な視点がパッと頭に浮かびます。
③海外ニュースに対する肌感覚
全世界のニュースにリアル感が増します。遠いアフリカのニュースでも、クラスメートがいる国だな、彼女はこう言っていたな。米国の大統領選挙は、みんなこう言っていたな。この南米の企業は同級生が勤務していたな。
グローバルなMBAで過ごせば、このように、グローバルのニュースに対して、心理的なとっかかりができます。
関連記事:
【MBA対談】IEグループワーク体験談(ダイバーシティからの学び)
【MBA対談】 欧米ビジネススクールで見たダイバーシティ(FB・スケジュール編)
3. マインドセット系
ハードスキル系は目に見えやすいですが、マインドセットが大きく変わるのがMBAだったりします。
①起業家精神
これはアントレプレナーシップ教育で世界トップクラスのIEビジネススクールでの経験が大きいと思いますが、起業家精神は身についたかなと思います。
日経新聞で目にする課題や各社のビジネスに対して、自分だったらこうするかな、この課題は重要だな、今こう言うビジネスが足りていないよな。というように、自分でビジネスを作る、自分で解決するという目線で物事を考えるようになりました。
関連記事:アントレ関係の記事まとめ(IE起業プログラム紹介)
②キャリアを客観視
MBA留学中は、たとえ社費であったとしても、自分自身の強み・弱み、キャリアについて徹底的に考えます。私は、MBA留学を通じて、1ヶ月に1回は自分のレジュメを更新するという習慣がつきました。
キャリア系の記事を読んでも、自分だったらどうするか、自分は世の中でどうみられるのか、というように、一歩進んで考えるようになりました。
③自分の人生は自分で切り開く
MBAの同級生が、自由に、自分の意思で人生を切り開くのを見て、私自身も何が起きても動じなくなりました。何が起きても大丈夫。自分の人生は自分で切り開く。そして、一番大切なのは家族。こうしたマインドセットが身についたと思います。
まとめ
MBA留学を終えてまだ1ヶ月も経っていませんが、日経新聞を読んでいて気づいた、自分自身の3つの変化について紹介してきました。
- ハードスキル系(幅広い知識、ファイナンス、テクノロジー)
- ダイバーシティ系(海外企業、日本のニュース、海外ニュース)
- マインドセット系(起業家精神、キャリア、人生観)
MBA留学の目的や目標は人によって異なりますが、私の体験が役に立てば嬉しいです。