独学MBA04_IE必修科目紹介(Period1)

0. 全体感の把握
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MBA最速独学カリキュラムということで、IE Business SchoolPeriod1(最初の3ヶ月)で学ぶ必修科目(必修)の内容を紹介します。

  1. アカウンティング
  2. リーダーシップ
  3. エコノミクス
  4. マーケティング
  5. デジタルイノベーション
  6. データ分析
  7. アントレマインドセット
  8. Behavioral Fitness(ソフトスキル)

1. アカウンティング

ビジネス界の「言語」であるアカウンティングの基礎を下記の通り学びます。

  • アカウンティングの理論と財務三表(PL、BS、CF)
  • 企業の経済活動を記録すること(簿記)
  • アニュアルレポートや財務三表の分析と、資本市場への役割や影響
  • アカウンティングの倫理的な側面

簿記3〜2級の内容を学ぶという感じなので、知識や経験がある方には特段難しくありません。私自身も簿記2級を持っていること、戦略系の部署にいたため内容自体は目新しくありません。座学中心の授業ですが、ケースを使いながらディスカッションしたりグループ課題(会社を選んで分析し、その会社に投資すべきか否かを提案)があります。

授業内容はこちらで詳しくまとめています。

2. リーダーシップ

授業の最初にわかりやすい説明があったので紹介します。リーダーシップには3つのフェーズと3つの主体があります。

主体\フェーズUnderstandingPredictingControlling
Individual
Workgroup/Team
Organization

最初のステップは自分自身を理解し、予測し、コントロールすること。最終的にはそれを組織レベルで実践すること。大量のケース(かなり質は高い)を事前に読み込み、授業でひたすらディスカッションをすることになります。

この科目は、(語学力の問題で)日本人が苦労すると言われています。理由は2点あり、議論が抽象的になるため理解が難しいこと、そもそも正解がないため皆が好き勝手話すからです。

自分の過去の経験や日本の文化などと照らし合わせて考えながら、今のところ何とかディスカッションに食らいついています。人生や仕事上で難しい選択に迫られている主人公がケースで出てくるので、読んでいてとても面白いです。

3. エコノミクス

こちらも経済学の基本的なところ(ミクロとマクロ)を一気に終わらせるコースです。ディスカッションやグループワークを交えながら進めていきます。

授業で実例が出されるものの、どうしても理論中心になるため、私は教授にアポをとって、ディスカッションをしながら理解するようにしています。他の学校の様子は分かりませんが、IEの教授はめちゃくちゃ距離が近く、親身になってくれます!

4. マーケティング

マーケティングの基本理論、ケース、ディスカション、グループ課題を通じて身につけるクラスです。デジタルマーケティングも半分以上の時間が割かれています。

マーケティングとは?セリングとの違いとは?から始まり、STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)や4Pといった基本的なフレームワークを学びます。ケースはAmazon、GAPなどの注目会社が出てきました。

そる
そる

参考書籍はやはりコトラーのマーケティングマネジメントです。

5. デジタルイノベーション

こちらは、現在のデジタルに関わる全てを一気に学んでしまおうという授業です。ITとDXの基本を押さえたあと、注目のテクノロジー(クラウド、SNS)を個別に押さえ、デジタル戦略(リスク、DX、ビジネスモデル)について考え、デジタルイノベーションと社会へのインパクトで締めます。

この授業はケースやハーバードビジネスビューの記事が毎回必読ですし、グループワークやプレゼンも含めながらやるので、かなりヘビーな授業の一つです。特に、授業の回数分のレポートがあるため、週に3回授業があると、3回分のレポート提出が必要です。私が学びたい分野のクラスなので、逆にこのくらいの負荷の方がありがたかったりします。

内容は、自分自身でここまで体系立てて学ぶことは不可能だと思えるほど、一つ一つの題材の質が高いです。また、GAFAやAirBnb、ÜBER、Twitterなどホットな会社がたくさん出てくるので、題材自体がかなり面白いです。

独学MBAとは言いつつも、MBAの価値は最新かつ重要なトピックを専門家から短期間で一気に学ぶことができることかな、と思わせてくれる授業です。

6. データ分析

こちらも現代人に必須のデータ分析の基礎を一気に学んでしまおうという内容です。基礎とは言いつつも、エクセルの回帰分析に始まり、リスクアナリシス(モンテカルロ法)データに基づく意思決定(決定木、ベイズ推定)などを手を動かして学びます。タイトルにDecision Makingとついているため、意思決定のためのデータ分析がゴールです。

3つの記事に分けて詳しく紹介しています。

7. アントレプレナーシップ

こちらは教授がシリアルアントレプレナーで、何社も会社売却の経験がある人が教えてくれます。起業は実践じゃないと学べないというのは事実だと思いますが、起業をする際のステップやポイントなどを体系的に教えてくれるのはかなりありがたいです。

こちらも大量の読み物を読んだ上で、ディスカッションに望む必要があります。

8. Behavioral Fitness(ソフトスキル)

いわゆるソフトスキル、コミュニケーション、チームワーク、といったソフトスキルを身につける授業です。就活などのキャリア関係のプログラム(Carrer Fitness)とも連動しています。この授業は、チームビルディング、コミュニケーション、キャリアビジョンの3つから成り立っています。

チームビルディング

まずはじめに、Belbin Team Rolesという性格診断テストを受けます。これは、チームの中でどんな役割(9種類)を果たすことが多いのかを診断してくれます。授業では各自の結果が配られ、それぞれどんな意味合いを持つのかをクラス全体で説明・ディスカッションしたあと、チームごとに分かれてディスカッションします。

この授業をきっかけにチーム内での役割分担や性格を客観的に話し合うことができチームビルディングの非常に良い機会でした。

私の行動様式TOP2は、「Specialist(専門知識を生かしてチームに貢献)」「Implimenter(計画性と効果的な実行)」でした。

これは普段のグループワークで私が意識している、①自分の得意分野でチームに貢献すること(例:データ分析やロジック等)、②チームのスケジュール策定と進捗管理ということにズバリ当てはまるものでした。

他にもリーダーっぽい人がリーダー気質と診断されていたり、数字に強いメンバーもその通りに診断されていたりと、各自のチーム内の役割を再認識できました。

キャリアビジョン

キャリアコンサルタントとしてバリバリ活躍している教授が、リーダーの持つビジョンとは?から始まり、個々人のキャリアビジョンの立て方からそれを毎週の行動に落とし込むところまでを実践でやりました。

事後課題として、5年後のキャリアゴールと行動計画を提出しましたが、提出した内容を5年後にメールで送ってくれるそうなので楽しみです。

おわりに

どの学校もPeriod1は相当キツイと言われておりますが、私は独学MBAで相当準備をしていたこと、土日を使っていること、効率を追い求めていること、クラスメイトと助け合っていること、読むスピードが早いこと、こうした理由から何とかついていけています(と信じています)。

そる
そる

次はPeriod2の科目を見ていきましょう。