職務経験なしで海外MBAに進学するメリット・デメリット :イギリスMBA⑥

イギリスMBA
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こんにちは。イギリスで大学院生をしているまりです。私は、日本の大学を卒業した後、そのままイギリスの大学院に進学1年で社会学の修士課程を終了したのち、そのままMBAコースに進学しました。

かなり珍しいケースだと思いますが、今回は、私のように新卒でMBAに進学するメリット・デメリットについてお話したいと思います。

まり🇬🇧
まり🇬🇧

この記事のライター(まり):イギリスの大学院に留学し、1年間で社会学(移民学)を修了。現在は、セカンドマスターとしてMBAコースに在籍中。

イギリスMBAの特徴

イギリスMBAの最大の特徴は、1年で学位を取得できることです。米国などの2年間のコースと比べて、、効率よく学位を取得できます。私は2年間で2つの修士号を取るべく、現地で頑張っています。

また、イギリスのMBAはオックスブリッジなどのトップ大学を除いて、GMATが必要とされない学校が数多くあります(今後、GMATが導入されるという噂もあります)。よって、対策にかかる時間やお金を節約することができます。また、GMATが免除される分、職歴やエッセイがより重要視されます。

一方で、MBAの内容を全く予習をせずに進学してしまうと、授業についていけなかったり、テストで合格点に到達できなかったりしてしまうので、最低限の予習はしておきましょう!(知らない内容を英語でいきなり学ぶのは相当大変です)

新卒でMBA留学するメリット

3か月間のオンライン授業で、4つのメリットがあると感じました。

  1. 就活で役立つ知識・スキルが身につく
  2. 海外就職が身近になる
  3. ビジネスの場で使える英語力が身につく
  4.  視野が広がる

1. 就活で役立つ知識・スキルが身につく

これは、国内MBAでも言えることですが、基本的なビジネスの知識を得られます。グループワークなどの実践を通じて就活でも求められるソフトスキルも学ぶことができます。

また、「海外で修士号を取る」という経験は「ガクチカ(学生時代頑張ったこと)」で大いにアピールできるネタになると思います。

2. 海外就職が身近になる

イギリスでMBAを取ったから、現地就職ができるというほど現実は甘くありません。しかし、在学中に現地の就職先が見つかる可能性もあります。

例えば、在学中にジョブオファーをもらい、学生ビザから就労ビザに切り替え、大学を退学した人もいました。また、イギリスでは卒業後に2年間の就労ビザがもらえるので、海外就職がより身近な選択肢となります。

海外就職の最も大きなハードルはビザです。現地で就労可能なビザがないと、CVすら見てもらえないこともあります。私自身はこのビザを取得していませんが、既に、このビザを使って、現地就職をしている日本人もいます。コースメイトもほとんどの人たちが卒業後は就労ビザを取得してイギリスに残るようです。

3. ビジネスの場で使える英語力が身につく

大学院留学は英語の実践の場であり、英語力を高めることを目的として行く場ではありません。しかし、MBA留学によって、ビジネスの場でも使える英語力を学ぶことができます。

ケーススタディを読み進める中で、専門用語について学び、そのケーススタディを題材に行われるディスカッションを通じて、ビジネスレベルの英語力を身に着けることができます。

また、プレゼンのスキルを向上させることを目的とした授業等もあります。ただ、ビジネスの場で実際に使われている英語を学びたい場合は、現地でインターンやアルバイトをすることをオススメします。私も、イギリスのゲーム関連会社でフルタイムのインターンをすることで、ビジネスの場で使える英語や「英語の敬語」を身につけることができました。

4. 視野が広がる

これは、MBA留学だけに限ったことではありませんが、様々なバックグランド・価値観・キャリアの人たちと出会い、人生観が変わるような経験となります。

日本のMBAに進学していたら決して感じることのできなかった、多様性を嫌というほど感じることができます。海外では、日本人同士だと当たり前にできていたことが全く通用しません。例えば、阿吽の呼吸なんてものが通じない海外の人たちとぶつかりながらも、試行錯誤しながらグループワークの課題を完成させなければいけません。

また、日本では大学3年次から就活を始め、大企業から内定をもらうことが良しとされがちですが、このような常識も疑う機会になります。イギリスでは、日本の新卒採用のような制度がありません。学生は、在学中にインターンで社会経験を積み、卒業してから就活を行うのが一般的です。イギリス大使館で働くイギリス人の友人は大学を卒業してから1年後にやっと就職できたと言っていました。

専門性が重視されるため、大卒でもなかなか就職が難しく、大学院に行かないと就職できないと聞いたことがあります。また、日本のように学生が一斉に就活をするわけではないので、企業の人事とコンタクトを取ることすら難しいそうです。

オンライン授業のデメリット

一方で、3つのデメリットがあるとも感じました。

  1. 留学費用が高額
  2. 実務経験が足りない
  3. 卒業できない可能性がある

1. 留学費用が高額

MBAに限らず、大学院留学は高額です。1年間の学費だけでも最低で200万円、高いところでは500万円以上かかります。生活費などが加わると、最低でも1年間で300〜400万円はかかります。

2. 実務経験が足りない

職務経験3年以上」という入学条件があるMBAに新卒で入学しても、十分な学びを得られない可能性があります。実務経験がないと、例えば、ディスカッションやエッセイ執筆時に独自性のあるアイデアを出すことが難しくなります。

ディスカッションでは、それぞれが自身の経験や知識に基づいた発言をし、議論を深めていきます。しかし、教科書で学んだ知識しかない新卒者だと、画一的な発言しかできず、ディスカッションを静観することしかできない、ということもあり得ます。

3. 卒業できない可能性がある

英語力が足りない・授業が難しすぎる・海外生活が合わない、という理由で卒業できない、もしくは、退学してしまう、という可能性はあります。上記で述べたように、せっかく進学しても実務経験がないが故に、授業についていけない、という可能性は充分あります。

正直、私自身もコロナ禍で教授やコースメイトとコミュニケーションがうまく取れないず、MBAで勉強する目的を見失い、もう退学しようかな、と考えたことがあります。周りの支えもあり、なんとか退学せずに続けていますが、実際に退学したコースメイトも何人かいました。

おわりに

就活・就職前に留学をしたい、でも語学留学やワーホリでは物足りない、という方には予算と自分のレベルに合ったMBAに進学するのは選択肢のひとつだと思います。MBAでなくとも、新卒者を対象とした「MSc Management」や「MA International Management」などのコースもあります。

私は、職務経験なしでMBAに進学しましたが、正直に言うと、社会人経験を経てから進学した方がいいと思います。やはり、ディスカッションの際に、職務経験者と新卒で社会人経験なしの人の発言を比べると、発言の深さは比べ物になりません。

職務経験を持って進学していれば、もっと良い発言ができたし、もっと良い成績も取れたんだろうな、ともどかしく思うこともありました。

しかし、新卒で海外MBA進学したからこそ、開ける道もあると思います。例えば、日本での新卒の就活でも、履歴書に「MBA」と書くだけで一目置かれているような印象を受けました。よって、デメリットを把握したうえでも、進学したい!と思うなら、悪くない選択肢かもしれません。

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