私はプロフィールに年間100冊読む、MBAブロガーと書いている通り、2021年もなんとか100冊を読破し、3年連続の大台越えを達成しました。今年も読んだ本を振り返ってみようと思います。
よかった本を厳選して選んでいるので、面白そうな本ないかな〜という感じで参考にしてください。仕事柄、戦略系の本が多くなっています。
MBA関連
「MBA独学カリキュラム」に沿って紹介します。MBAで学んだ知識をベースに、最新の情報をアップデートしていきます。
1. 思考(クリシン、データ分析)
この本は、我々の人類に対する認識をひっくり返します。ホモ・サピエンス(我々人間)は、人類という種族のうちの一つに過ぎないということ。歴史で習う、アウステラロピテクスから人類へ一直線に変化する図は間違っており、複数の種族で生き残ったのが人類なのです。
では、なぜホモ・サピエンスが勝ったのか?なぜ地球上に君臨しているのか?その理由が、重要な3つの革命(認知革命、農業革命、科学革命)で説明されています。IEビジネススクールのクリティカル・シンキングの授業でも取り上げられた本です。
2. 経営戦略
MBAでは多くの科目を学びますが、特に大事な科目である「経営戦略」「アカウンティング」「ファイナンス」の3つの内容を凝縮して1冊の本にしたような内容です。しかも内容は机上の空論ではなく、毎年驚異の成績を上げ続ける投資家の方の、リアルな思考や方法を学ぶことができます。今年読んだ本で間違いなくベスト3に入る本です。
MBAのクリティカル・シンキングの授業で学んだ、企業が周辺事業やサプライチェーンを会社に取り込んでいく「内部化」。これによって多角化(コングロマリット化)していきます。一昔前に大ブームになった「集中と選択」の功罪を紹介しながら、日本企業が今後とるべき戦略について書かれています。
ROICとは、事業資産からどれだけ効率的に本業の利益を生み出しているかを測定する指標で、企業の「稼ぐ力」を判断するには最適だといえます。ROICの現場展開に悩む方におすすめです。
M&A関連の本については、こちらでまとめています。
4. アカウンティング
Twitterの「会計クイズ」で有名な大手町のランダムウォーカーさんの著書です。会計について学ぶときに一番最初に読みたい本です。同時に会計については知識や経験がある!という方も、クイズ感覚で楽しく読める本なので、とりあえず読んでみることをオススメします笑。
6. 人事・組織
楽天の英語公用語化を、ハーバード・ビジネススクールの教授が調査・研究してまとめた本です。日本の会社がいかに英語を公用語にしたのか、どんな問題があったのかなど、リアルを知ることができます。
楽天繋がりでもう一冊読みました。こちらもかなりリアルで、実際の企業のIR活動について知る、貴重な体験記になっています。
8. ソフトスキル
あなたの説明はわかりやすいですか?相手に説明をするためのコツがまとめられています。
9. アントレプレナーシップ
自らを「凡人」という著者が、凡人だからこそできる起業方法について、再現性の高い内容を紹介しています。
「会社を作って売却するのは、世の中に数ある儲け話の中で、一番確実で、一番地に足の着いた、最もシンプルな方法だ」というメッセージのもと、じゃあどうやって「会社を作って売却する」のか、について書かれた本です。
一般教養
MBAの同級生のほぼ全員が、海外留学や海外就労経験があり、彼らの一定数が移民のルーツをもつ(そのため、パスポートを複数保有)こともあり、読んでみた本です。移民は一部の人にはメリット、一部の人にはデメリットがあり、正解のない難しい問題だと改めてわかりました。今後、日本の移民政策を考える際に知っておきたい内容です。
関連記事:独学MBA101_経済学(IE必修授業紹介)
私が毎年読んでいる本です。グローバルの政治・経済・社会について、日本人として必ず知っておきたい「ビジネス一般教養」です。
元日本マイクロソフト社長が書いた話題の本です。テクノロジー、経済(年金・税金・医療費)、衣食住、天災について、これから20年に起きることを解説しています。正直、日本は終わりだな。。。と思わせられる内容です。
TVや新聞のニュースはどうやって作れるかご存知ですか?1冊目は、ニュースの裏側を、池上彰さんがリアルに解説してくれています。そして2冊目は、御巣鷹山の航空機事故を題材に、新聞記者たちの奮闘を描いた有名小説です。この2冊を読めば、ニュースの裏側を知ることができ、明日からニュースの読み方が大きく変わるはずです。
ビジネス
毎年9月に発売される業界地図。毎年購入している本です。
コロナの影響で一気に広まったオンライン会議。会議の設定の仕方から、会議中、会議後に至るまでのコツを知りたい方はぜひ!
関連記事:MBA留学でのオンライン授業・リモートワーク関連まとめページ
小説
ここ数年で読んだ中では抜群の面白さで、私はシリーズ3部作を2回読んでしまいました。現代中国の最高傑作と呼ばれるSF小説です。
経済小説で有名な作者が、大手婦人服メーカーの社長を主人公に、戦後のサクセス・ストーリーとバブル後の衰退を描く.会社とは何かを社会に問いかけます。村上ファンドとの攻防、社長の死と後継指名、競合他社との経営統合まで、アパレル業界や百貨店から見える、戦後日本経済の物語です。
ストーリー:大手生保が資金繰りのため国債を投げ売りし、国債価格が暴落。国債頼みの政治は、終わりにしなければならないと、国家予算を半減するべく、総理と若手財務官僚の極秘作戦が始動する。
キャリア
今話題の、FIRE(Financial Independence and Retire Early)について読んでみました。三菱サラリーマンで有名な穂高さんの考え方や、戦略についてまとめられた本です。投資に興味がある方の入門書としてもおすすめです。
インターネットの力を使って、個人で億を稼ぐマナブさんの本。ブログやYouTube、フリーランスに興味がある人はオススメです。
健康
何よりも大切なのが、健康ですね。ベストセラー2冊を読みました。
こんな本今までありましたでしょうか?朝型に切り替えようと頑張ったが何度も挫折した。そんなあなたにぴったりの本です。
おわりに
2022年も100冊を目指し、読んだ本をブログでアウトプットしていこうと思います。